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このメルマガが配信されるころ、サピックス生の方は組分けテストの準備に追われているころと思いますが、それが終わると「勝負の夏」に突入します。
そこで今回は7月と8月を過ごすにあたって、心に留めておいていただきたい事柄をアドバイスさせていただきます。
まず組分けテストが終わると、とりあえずの目標は7月22日の復習テストになると思いますので、平常授業の復習を行うことが最優先になります。しかし算数は総まとめに入っており、「割合」「速さ」「平面図形」は難問の比率が高くなっていますので、難しい問題まで無理に復習せず、これまでに学習した「割合」「速さ」「平面図形」から「導入と基本」「サポートA〜C」を解きなおすことも有効です。特に7月18日19日は連休ですし、20日以降は学校が早く終わる方も多いでしょうから、「割合」「速さ」「平面図形」の3単元は、これまで学習したすべての内容を総復習するくらいの気持ちでテストに臨んでほしいと思います。
その後7月23日〜25日は授業がないと思います。しかも夏休みに入ったばかりなので解放感もあると思いますが、「ここで息抜き」など考えないでください。一休みしてしまうと、夏期講習が始まってもしばらくエンジンがかからない状態が続いてしまいます。この3日間は、これまで成績表などで「苦手な単元」と提示されたことなどを参考に、弱点分野を一通り復習しておきましょう。
7月26日からは夏期講習がスタートします。講習中は毎日算数のデイリーチェックがあるため、家庭学習は算数の復習に追われることになります。塾から帰宅後に一通り見直しを行い、翌日の午前中にプリントの裏面をテスト感覚で解きなおすことは、欠かさず行ってください。しかし大半の生徒さんにとっては、算数の復習だけで手一杯になると思われます。他教科の復習はお休みの日にまとめて行うしか方法がありません。
そこで次に大切な期間が、8月12日〜16日のお休みになります。この5日間で、それまでの講習15回分の復習を完璧にこなしておかないと、夏の学習内容が消化不良となってしまいます。「過去問を解くように」と指示される場合もありますが、まずは夏期講習を完璧に復習することが最優先です。8月17日以降は夏期講習、志望校錬成特訓と続き、終了するとすぐに平常授業が再開し、マンスリーテストという流れです。
このように書きならべていくと、「まとまった時間」は7月の夏期講習前とお盆休みしかないことがご理解いただけたと思います。この期間を有効に過ごして下さい。
最後にいくつか「禁じ手」に近いものですが、参考にして下さい。
一つめは、「有名中学入試問題集」を購入しないことです。お盆休みを中心に、いくつか解くことを指示されますが、上位クラスの生徒さんでなければ夏期講習の復習に追われて、手をつける時間が取れないと思います。もし解く時間が取れた場合は、受験を考えている学校の過去問から易しめの問題を選んで解いてみることで、十分代わりになります。
二つめは、7月17日〜19日に行われる「合不合判定予備テスト」か早稲田アカデミーの「プレオープン模試」を受験することです。これまでと異なる受験層や出題形式の中で、どのような合格可能性が出されるのか参考になると思います。また「プレオープン模試」はNN特訓の入会試験を兼ねており、NN特訓の上位30%のクラス認定を受けないと、志望校合格のレベルに達していないことなどが分かります。
三つ目は、夏期講習の復習が消化不良に陥ってしまった場合、8月20日〜24日の志望校錬成特訓を休むことです。志望校錬成特訓は演習中心のため、夏期講習の復習が不十分では演習効果が薄いだけでなく、そのままの状態で2学期に突入してしまうため、この期間を活用して復習を完璧にするという考えです。しかし、この方法にはかなりのリスクが伴いますので、ご家庭で塾の授業時間以上の学習時間を確保し、集中して勉強しているかどうか見守ってあげられることが条件となります。
7月に入ると、順次保護者会が開催されることと思います。そこで各教科の先生から「最低これだけはやって下さい」と指示がだされますが、最低限として指示される内容に絞ったとしても、全てを行うことは困難な量です。その中での学習内容に優先順位をつける際、参考にしていただければ幸いです。
「勝負の夏」、厳しい日程ですが、あっという間です。無駄にしている時間は一時もありませんので、気を引き締めて頑張っていきましょう。
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