計算スピードと正確さを確実に上げる方法

先日、第一回合不合判定予備テストが行われました。大問1〜4までは基本問題ですので、現時点でも正解したい問題です。(ここまで全問正解すると90点になります)そして、大問5〜8(1)までは正答率が低かったことからもご理解いただけると思いますが、現時点では、かなり難しいと思います。しかし、入試においては標準的なレベルですので、入試までには必ず解けるようになっておきたい問題です。

さて、今回はテストの中で基本問題でありながら正答率が意外に低かった問題、大問1(3)<正答率62.6%>と大問2(7)<正答率38.5%>に注目し、計算方法や工夫にテーマをあてて話をしたいと思います。

まず大問1(3)ですが、5年生レベルの計算問題です。この正答率からは、小数→分数と分数→小数の変換が上手く出来ていないことが読み取れます。この対策として、よく出てくるものは覚えてしまいましょう。分母が4→0.25と0.75、分母が5→0.2、0.4、0.6、0.8、分母が8→0.125、0.375、0.625、0.875、だけで十分です。これらの変換がスムーズに行えるだけで、格段に計算スピードが向上しますし、ミスも減らすことが出来ます。

また計算ミスが多い場合、たくさん計算問題を練習させようと考えてしまうものですが、これは逆効果の場合もありますのでご注意ください。小数分数の四則混合計算が10問も並んでいると、誰でも「嫌だ」という思いが押し出されてしまいます。嫌々解く→集中力が欠ける→ミスをする、という悪循環に陥ります。どの塾も、毎日の計算問題テキストが配布されていますので、何問解くかではく、問題数は少なくても、全問正解させることを目標に、毎日行うことを心掛けてください。この際、正解したかどうかだけでなく、どのように解いたかも重要視してください。

単純な計算問題を、いかに工夫して効率よく解くかを意識することがスピードアップにつながりますし、計算問題だけではなく文章題を解く際にも役立ちます。このちょっとした心掛けで、少しずつスピードアップが図れ、これらを積み重ねることによってテストであと1問、2問解けるようになって行きます。

次に大問2(7)から考えられることですが、まだ3.14の計算をミスしてしまうケースが多いのではないでしょうか。

こちらも、円周の長さ1×3.14〜9×3.14と円の面積1×1×3.14〜9×9×3.14までと、中心角が30、45、60、90、135、150、180、270度のおうぎ形が円の何分のいくつかは、覚えておくべきです。少なくとも1×3.14〜9×3.14を暗記しておくだけで、計算ミスは減らすことが出来ます。

「こんなにたくさん覚えるのは大変」と思われるかもしれませんが、以前に塾で毎年授業を担当していた4年生に、これらを暗記する宿題を課したところ、100名程度の生徒全員が翌週には覚えていました。必ず役に立つことですので、6年生のみならず5年生にもすぐ実行していただきたいと思います。

勉強は暗記することが多く、コツコツ積み上げて行かねばならず、小学生にとっては苦痛が多いと思います。その中で、算数は正確性や効率よく解き進める工夫などを一度身につけることが出来れば、成績を安定させることが出来ます。大人の社会でも、誰もが出来そうな単純な作業や仕事を効率よく片付ける人は、何事もテキパキと行い「頭が良さそう」や「仕事が出来る」と評価されているのではないでしょうか。

お子さんに「計算ミスはしないように」といい続けても、なかなか心には響かないかも知れませんが、「単純な問題を、いかに工夫して効率よく解くかが頭の良さの見せどころだよ」などと話してあげると、プライドをくすぐられるのではないでしょうか。ぜひ、計算問題をはじめ「面倒くさい」ことへの嫌悪感が和らぎ、工夫して解く面白さが身につくように、お子さんに接してあげてください。

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