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前々回のメールマガジン(2012年3月9日配信)で、社会の教科書と地図帳、そして小学校での社会の授業の大切さについてお話致しました。今回は続編として、歴史と地理の学習法についてお話したいと思います。
現在、歴史が苦手で思うように進まないご家庭では、歴史人物に焦点をあててみてください。年表をただ覚えるのと、人物がどんなことをしたかを覚えるのでは効果に大きな差が開きます。小学校の歴史教育は人物から導入するのが文科省のノウハウですが、受験でも多いに役立ちます。
入試問題によく出される人数は70名くらいです。学校の同級生よりは少ないのですから、なんとかなります。歴史人物プロフィール帳を作ってみるわけです。絵が好きなお子さんであれば、自分なりに似顔絵を考えて描いていくのもいいと思います。聖武天皇なら「仏教で国を治めようとした。東大寺と大仏建立。国分寺。墾田永年私財法を出す。行基。鑑真」などとまとめ、解説を読み理解を深めてみてください。
難しいのは地理のほうです。地図帳の利用が十分行われた授業を受けたお子さんと、そうでないお子さんの差は大きなものがあります。頭の中に日本全体や都道府県の大体の地図が入っているでしょうか。川や山地山脈の名前と位置はどうでしょう。以下の問題で試してみてください。
答は、(1)が「多摩川→富士川→大井川→天竜川→木曽川→長良川→揖斐川→淀川」となります。(2)は「青森県、兵庫県、山口県」の三つです。必ず地図帳で確かめてください。(3)は「択捉、国後、沖縄、淡路島」の順になります。(4)はおおよそで「四国1、九州2、北海道4」となります。
以上、2回に渡って「社会の教科書と地図帳」について述べてきましたが、入試問題は出し方もレベルも様々です。塾のテキストはそれらを網羅しようとしています。全てこなすことができれば申し分ありませんが、消化不良になってしまうようであれば、減らさなければなりません。少なくても正確で必要な知識を身に付ける必要があります。それが教科書の内容となります。社会が苦手なお子さんだけでなく、得意なお子さんも、ぜひ教科書や地図帳をしっかり活用してください。
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