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今年の入試でもいろいろな問題が受験生を悩ませました。今年の時事問題として真っ先に思い浮かぶのは東日本大震災ですが、それ以外にも理科に関するニュースはたくさんありました。
時事問題の筆頭として、その年の天体ショー(月食、日食、惑星の大接近など)は必ずおさえておくべきだといわれていますが、今回の入試では2011年12月という入試に近い時期に皆既月食があったせいか、月食に関する問題はあまり見られませんでした。では一体どんな問題が時事問題として出題されているのでしょうか。ここでは今年の入試において時事問題として取り上げられた内容をいくつかご紹介いたします。
大人から見ても難しそうな内容がいくつか見られますが、これらの内容は説明を交えながら出題されていますので、流れに沿っていけばある程度は解答することができます(もちろん知識を問う問題もありますので、事前準備はしておくに越したことはありません)。小問集合の中で単独した一題として出題されている学校もあれば、大問として大きく扱われている学校もありました。
どの塾でも時事問題用の小冊子が秋ごろに発売されますが、それを読んで「勉強」するよりも、常日頃からニュースを見るよう心掛けておくほうが理解度ははるかに深まります。特にニュースが発表されてからしばらくはテレビ番組内や新聞で特集が組まれることもありますし、理解を深めるには最適です。子供たちは知識をグングン吸収するいわばスポンジですから、興味を持ったものがあればどんどん触れさせてあげてください。
また、学校によっては独自の観点から理科を考えさせる問題を出題する場合もあります。たいていはリード文で解説されているので、それを読んで内容を理解し、問題に取り組むことになります。知識を問う問題は少なく、科学的な思考ができるかどうかを問う問題がほとんどです。身近な現象から理科を考えさせることで、理科への興味を深めてもらう目的もあります。
ここでは今年の入試問題から、そのような問題をいくつかご紹介したいと思います。いずれも大問での出題です。
チョコレートを冷やし固める際の温度と、できる結晶の型の関係についての問題が会話形式で出題されました。
水の浮力や対流によるあたたまり方、空気中から水中へ入る光の屈折など、風呂場で見られる現象に関して8題出題されました。中には「お風呂の温度として最も適した水温」や、「浴室内の鏡のくもりを防ぐための工夫」など、日常生活から得られる知識を問う問題も見られました。
霜柱ができるときの気温、地表面温度、土の中の温度、また霜柱ののびる様子から、霜柱のでき方を推測し記述させる問題が出題されました。
パンにカビがはえる仕組みや、洗剤の界面活性剤のはたらき、虹のでき方など、身近な中での理科に関する問題が出題されました。また選択肢に挙げられた食品が発酵食品かどうかを問う問題もありました。
ここに挙げた問題の中には教科書で学ぶ内容もありますが、まったく扱わない内容も多く含まれています。お子様よりお母様のほうが詳しそうな問題もありますね。そういった問題が解けるかどうかは、「常日頃から身近な現象に興味を抱いているか」「生活の中での生じる小さな疑問を解決しているか」によって違ってきます。簡単に言えば「注意力があるかどうか」とも言いかえることができます。それこそ天気予報を見るだけでも気象の勉強につながります。常にアンテナを張って、気になったことを調べるような雰囲気づくりをどうぞご家庭内で作ってあげてください。
そんなに難しく考えなくても、例えば「この花よく見るけどなんて名前だろう」とか「『混ぜるな危険』って混ぜるとどうなっちゃうの」とか、そんな身近なところからはじめてみませんか。意外な発見があって面白いかもしれませんよ。
以上に挙げたような問題はもちろん一例で、ほとんどは塾の授業で学習した内容から出題されます。普段の学習をきちんと進めていくことは入試においては必要不可欠ですが、それだけでは不十分なのもまた事実です。まずは大きなニュースはテレビや新聞などできちんと知っておくこと、勉強でも日常でも疑問に思ったことは調べて解決しておくこと、これを心掛けてください。
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