中学受験もセカンドオピニオンが大切です

新年度スタートから約2ヶ月、6年生は新体制の保護者会が開催され、今後の〇〇特訓という名前の講座について説明を受けると思いますが、受験が終了したご家庭の中には、「〇〇特訓は必要なかった」とこぼされる方もいらっしゃいます。そこで今回は、塾との距離感とセカンドオピニオン(この場合、お通いの塾以外の意見)の必要性をテーマに取り上げてみます。

日程の近いところで、SAPIXのGS特訓というものがあります。毎年5月3日から5日の3日間、朝から夕方まで志望校別クラスを編成し過去問を解く授業です。

「世間が休みでも受験生は勉強するのだ」と自覚を植え付けるという意義のある講座だと思うのと同時に、この時期は入試問題を解くよりも苦手単元の復習や基礎学力の底上げしたい、という生徒さんも多いのでないかと思う気持ちもあります。

実際は、多少は疑問を感じつつも「みんな行くのでうちだけ行かないのは不安」や「自宅で1日8時間も勉強させられない」、「その期間何を学習させるとよいのかわからない」などの理由で受講しているご家庭も多いのではないでしょうか。

そもそも「〇〇特訓を受講しない」という選択肢があることをご存じないというご家庭も多いです。私が家庭教師先で〇〇特訓についてご相談を受けた際に、「その期間は塾を休んで復習に充てるのはいかがでしょうか」とアドバイス差し上げると、「え、休めるのですか」という反応が返ってくることが多いです。

塾もサービス業です。また大手塾は教室数を増やし、生徒獲得争いをしている最中のため、現場の先生方もなかなか客観的な立場でアドバイスしづらい環境でしょう。

塾を信じてついていくという姿勢は決して悪いものではありませんが、塾だけを頼りにし過ぎるのも危険です。一番重要な受験校決定を例に挙げますと、塾だけに頼り切っている場合、お子さんの将来を面談担当の先生に委ねることになりかねません。

親御さんが情報武装していないと、ご家庭の方針やお子さんの個性は考慮せず、偏差値だけをたよりに「この成績だと、このような受験パターンがよいでしょう。受験とはそういうものです」と押し切られたり、合格実績を挙げるためにチャレンジ校を受験させられたりするケースもあり得ます。

しかし「〇〇特訓は必要なのか」など、塾の評判や実情の部分で情報収集するには、ネットの掲示板程度しか情報源がないと思います。

掲示板も嘘の記述は少ないと思いますが、否定的な意見が目に留まりやすいため、かえって不安になる方もいらっしゃいます。難しいことですが、否定的な意見には目をつぶり、肯定的な意見のみ参考にする姿勢で情報を取捨選択するようにするとよいと思います。

また、家庭教師をつけていることさえお知り合いに内緒にしているご家庭も多いくらいですから、自身に役立つ内容は教えたくないのが本音で、掲示板に過度な期待はできないでしょう。

となると、親御さんが積極的にネットワークを広げるしか方法はなさそうですが、お子さんが同級生のネットワークですと同じ悩みを抱えたまま解決できませんので、できれば同じ塾に通っていた、受験を終了したお子さんの親御さんにご相談できるとよいと思います。

よく言われることですが、中学受験は半分は親の受験です。ぜひ積極的に情報収集をして塾との距離感をうまくつかんでください。もちろん鉄人会でご指導を担当させて頂いている場合は、担当プロ家庭教師や本部にご遠慮なくセカンドオピニオンを求めてください。

われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。

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