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8月25日、マンスリーテストが実施されました。「夏休みの成果を発揮するぞ」と意気込んで受験されたと思いますが、平均点が150点満点中67.3点というテストでは、夏の成果を得点に反映させることが困難であったと思われます。
その理由として、大問2以降に「基礎力トレーニング」レベルの、得点を取らせる問題がほとんど出題されていないことが挙げられます。ほとんどの問題を「何となく見た」ことがあり、一見「正解できそう」なのですが、正解までの道筋にいくつかハードルがある問題ばかりです。
その一方で、難問に分類される出題はなく、サピックスの偏差値で55以上の難関校に合格するためには正解しなくてはならない問題ばかりで構成されている印象を受けます。つまり、このテストで90点以上取れる実力があると難関校の合格が見えてくるけれども、まだそこに達していない場合、「計算問題しか得点できない」恐れもあるテストであったということです。
これでは、生徒さんの理解度の違いが得点差に現れづらく、偏差値50前後のボリュームゾーンの生徒さんが、学力を正確に把握できないテストであったとの見方もできます。
そこで、いくつかチェックポイントをご紹介いたします。お子さんが答えられない場合は、その単元の基礎からの復習が必要でしょう。
大問2(2)「小数第2位で四捨五入したところ11.2になる数」の範囲を考え、11.15以上〜11.25未満となりますが、最大値を〜未満とできているか。
大問2(3)「鉛筆4本と消しゴム5個の値段が同じ」という条件から、鉛筆と消しゴムの単価=5:4を導き出せているか。
大問2(4)「16%の食塩水200gがあり、この食塩水から50g捨て、かわりに50gの水を入れる」操作で、16%の食塩水150gに水を50g入れることが理解できているか。
大問2(5)「静水での速さが時速14kmの船AがP地点から、時速10kmの船BがP地点より108km上流のQ地点から同時に出発する」という条件で、AとBが出会うまでに108÷(14+10)=4.5時間と分かるか。Aの上りの速さとBの下りの速さの和は、流れの速さが打ち消されるため、静水での速さの和であることが理解できているか。
大問3(2)「直線AC上に点Gと点Hがあり、AG:GC=2:3、AH:HC=2:1のとき、AG:GH:HCを求める」場合に、割合をそろえて6:4:5とできるか。
大問3(4)「1辺2㎝の正三角形の周りを1辺1㎝の正三角形が回転する」問題で、回転する軌跡は正確に描けるか。
大問3(5)「立方体を積み上げた投影図から最大と最小の個数を考える」ときに、「真上から見た図」に個数を書き込めているか。
大問4(2)駅・ポスト・出会った地点・家の距離関係を求めるときに、大問3(2)と同じ考え方が利用できているか。
大問7(1)(2)は、文章を正確に読むことさえできれば得点できる問題です。
このようなチェックポイントが理解できているようでしたら、さほど心配はありません。今後テキストや過去問を通じて演習量を増やす中で、得点力は向上していくでしょう。
最後に今後の模擬試験について触れておきます。
9月22日以降、12月まで月1回のペースで「合格力判定サピックスオープン」が実施され、例年サピックス生をはじめ、他塾の生徒さんも受験します。
過去の出題からは、8月マンスリーテストのように「難関校への合否判定」の色が濃く出ていますので、「難関校に合格するためには知っておくべき、やや難しい問題」が大半の構成となっています。そのため、中堅校を目指す生徒さんは、正確な成績や合格判定基準に頭を悩ませておられるのではないでしょうか。
その解決策の一つとして、「四谷大塚合不合判定テスト」の受験が挙げられます。こちらのテストは、基礎から発展までの幅広いレベルから出題されていますので、より正確に学力が把握することができます。また、受験者の学力がまんべんなく分布されていることも、合不合判定テストの長所でしょう。
合不合判定テストの実施日は10月13日、11月10日、12月8日となっており、11月と12月は午後受験が可能ですし、例年月曜日の午前中に受験することも可能です。ぜひ参考にしてください。
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