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来年の2月になりますと、どの塾でも6年生としてのカリキュラムに移行します。5年生の皆さんもいよいよ受験学年として気持ちも新たになることと思います。
今回はそうした時期を迎える前に、国語の学力を上げるため今からやるべきことをお伝えしたいと思います。他教科では具体的な勉強方法を思い浮かべることはできると思いますが、国語の場合、何をどうしたら効率的に得点できるようになるかご家庭では判断が難しいと思います。理由は個々の伸び悩みの原因がどこにあるのかが見つけにくいことにあります。例えば読解が苦手ということは明確であるものの原因は人それぞれです。自分の読解における弱点はどこにあるのかをはっきりさせ、段階を追って学習していくことが大切です。
まず、伸び悩みの原因をチェックしてみましょう。以下の項目を確認してみてください。(1)から(4)が大まかな段階です。
(1)スムースに音読ができるというのは句読点、接続詞、文末表現を意識して読んでいるかということです。これらを意識せず抑揚なく読んでいたり、つっかえながら読んでいた場合は文章の理解はできていません。
(2)各単語のイントネーションやアクセントが正しいかを確認して下さい。
多くの間違えがある場合は(1)と同じく文章の内容を理解しているとは考えにくいと思います。
(3)各設問に何を答えるべきかを生徒自身の言葉で説明させてみましょう。設問の言いかえが正しくできることが正解作成の第1歩です。
(4)答えを出す前に生徒に答えの文末に必要な言葉は何かを説明させましょう。設問に合わせて答えを作るように意識していくことが大切です。
課題文の文章をスムースに読めるまで反復して下さい。反復練習の際、特に接続詞や文末を強めに読むことを意識して下さい。文脈をとらえることに役立ちます。また、読むスピードを計りましょう。1回目より2回目のほうが早く読めるように意識して練習しましょう。
イントネーション、アクセントが正しくないということはその単語の語意がわかっていないということです。また文章中の知らない単語、意味がはっきりしない単語の意味調べをしてください。その際に専用のノートを作り後で見直しができるようにしておきましょう。
設問の要求が正しく言いかえられない場合は、親御さんの言葉で言いかえて下さい。その際にわかりやすく言いかえる必要はありません。生徒自身にじっくり考えさせて下さい。
答えに必要な文末表現は設問の文章中にあります。設問に着目させ文末表現を確認して下さい。
(4)までをじっくり行なってから問題を解いてみて下さい。答え合わせは親御さんが行ないます。○と×(又は△)をつけて×のところをヒントなしで自力で直していきます。全く書けない記述式の設問はヒントを与えます。解答から答えに必要な単語を挙げて考えさせて下さい。字数に制約がある場合、最初は無理をさせず自由に書かせてみるのも一つの方法です。
また記述式の○付けはあまり厳密に行なうと生徒の発想力を押さえてしまう可能性もあります。初めは方向性が合っていれば○にすることも必要です。
国語の学習は間を空けずに行うことが大切です。読解の根幹は語感と語彙力です。従って、その力をつけるためには週に1回まとめて長時間行うより毎日コツコツと行うことが必要です。
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