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第1回は『倍数と約数』です。4年生で学習した内容の確認と発展的な内容を学習します。A÷B=Cの割り算や、A¬=B×Cにおいて、AはBやCの倍数、BやCはAの約数、ということを基本に考えていきます。
「必修例題1」は、倍数の個数、また約数を求める問題です。
「必修例題2」は、問題内容を式にすると、144÷a=○、198÷a=△、となります。aは、144と198の共通の約数、つまり公約数です。ここで、大切なことは、公約数は最大公約数の約数である、ということです。公約数を考えるときは、最大公約数を求めて、その約数を求めれば、公約数を求めたことになります。そこで、連除法により、144と198の最大公約数を求めると、18です。よって、18の約数である、{1、2、3、6、9、18}が、 aです。
「必修例題3」は、公倍数の問題です。前問と同じように問題内容を式にしてみます。求める整数を□とすると、□÷6=○、□÷9=△、となります。□は6と9の共通の倍数、つまり公倍数です。ここでも大切なこととして、公倍数は最小公倍数の倍数である、ということを身につけて下さい。連除法により、6と9の最小公倍数は18です。
「必修例題4」は、等差数列と、倍数の関係を考える問題です。
「必修例題5」は、問題内容を式にしても共通に考えられることがありません。ここでは、それぞれの条件に従って、数を書きだして考えます。(A列) 4でわり切れる数は、4の倍数ですから、4、8、12、16、20、…となる数列、(B列) 6でわって2あまる数は、2、8、14、20、26、…となる数列です。このA列、B列に共通な数は、1つ目が8で、2つ目が20です。8から20までは、12はなれています。この12ですが、A列の数は4ずつ増えていき、B列の数は6ずつ増えていきますから、A列とB列に共通する数は4と6の最小公倍数である12ずつ増えていく、ということになります。つまり、4でわるとわり切れ、6でわると2あまる数は、1番目が8で、その後は12ずつ増えていくのです。式にすると、8+12×□となります。(1) 8+12×1=20、8+12×2=32、より、{8、20、32}が小さい方から順に3つとなります。(2)1000÷12=83あまり4ですので、8+12×82=992より、3けたの数で最も大きい数は、992です。
「必修例題6」では、前問と同様に、条件にあてはまる数列を作ってみると、(A列)1、7、13、19、…、(B列)3、11、19、27、…となります。(1)A列、B列に共通する最も小さい数は、19です。(2)1番目の19の後は、6と8の最小公倍数である24ずつ増えた数が共通する数ですので、式にすると、19+24×□となります。100÷24=4あまり4ですので、19+24×3=91より、2けたで最も大きい数は、91です。
第1回は『かけ算とわり算』です。問題がどのような計算をする問題かをしっかり考えましょう。また、かけ算やわり算の筆算をきちんと身につけましょう。
「必修例題1」は、かけ算の問題です。
「必修例題2」は、0(ゼロ)のついた数のかけ算の問題です。例えば、20×8=160ですが、2×8=16の16に0を最後につけることで同じ結果を得ることができます。また、30×500=15000の場合も、3×5=15の15に0を (30の1つと500の2つの合計) 3つつけることで同じ結果となります。このように、数のおわりの0を除いてかけ算をして、その答えに除いた0の個数をつけると、正しい答えになります。
入園料は1人2700円で、350人分の入園料の合計を求める問題です。2700×350の計算をします。0を除いた、27×35=945の計算をして、答えの945にのぞいた0の個数3つをつけます。よって、入園料の合計は945000円です。
予習シリーズ9ページにある[93÷4の筆算]の説明を参考にしてください。答えをたてる→たてた答えとわる数をかける→わられる数からかけた数をひく→ひいた答えを下におろす、このように、わり算の筆算は、た(てる)、か(ける)、ひく をくりかえします。「た・か・ひく」と覚えてしまいましょう。
「必修例題3」は、わり算の問題です。ある量をおなじ数ずつ分ける(等分する)問題は、わり算を使います。
「必修例題4」は、0(ゼロ)のついた数どうしのわり算の問題です。例えば、300÷50=6で、30÷5=6と同じ答えです。また、4000÷800=5は、40÷8=5と同じ答えです。このように、わられる数とわる数から、0の個数をおなじだけ取り除いて計算しても、わり算の答えは同じ結果となります。ただし、4500÷80=56あまり20では、450÷8=56あまり2とくらべると、あまりが異なります。0を取り除いて計算したわり算であまりがでる場合は、あまりには取り除いた0をつけもどさなければならないことに注意してください。
7500円を180円ずつ等しく分けます。7500÷180の割り算ですが、0を1つずつ取り除いて、750÷18=41あまり12となります。この結果から、180円ずつ41日使います。また、42日目には、あまりの12に0を1つつけた120円を使うことになります。よって、41+1=42日目に貯金はなくなり、最後の日は、120円使います。
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