四谷大塚・早稲田アカデミー4・5年生 予習シリーズ算数下 第15回攻略ポイント

<算数 5年下 第15回>

第15回は『総合』です。基本問題の中で、注意すべき問題を取り上げます。その他の問題については、第11回から第14回までの基本が理解できているか、確認しましょう。

【攻略ポイント1】

「基本問題 第11回 速さと比(3)の3」は、池の周りを動く旅人算の問題です。1周の距離は等しいので、速度比は時間比の逆比となります。A君とB君の速度比は、1/40:1/60=3:2です。毎秒3の速さのA君が40秒で池の周りを1周しますから、池の周りの距離は、3×40=120となります。

  1. 毎秒3の速さのA君が10秒で進む距離は、(3×10=)30ですから、30の距離だけ離れた地点を同時に毎秒3の速さのA君と毎秒2の速さのB君が、向かい合って出発したことになります。よって、30÷(3+2)=6より、2人がはじめて出会うのは、6秒後です。
  2. はじめて出会った後は、2人合わせて120の距離を進むたびに出会いますから、120÷(3+2)=24秒ごとに出会うことになります。よって、6+24+24=54より、3回目に出会うのは、2人が走り始めてから54秒後です。

「基本問題 第12回 流水算・通過算の2」は流水算の問題です。ここでは、静水時の船の速度=船、川の流れの速度=川、上る速度=上速、下る速度=下速、と表します。

  1. 船Aの上速は、9450÷45=210m/分、下速は、9450÷35=270m/分です。上速=船−川、下速=船+川、ですから、和差算を使って、(210+270)÷2=240より、船Aの静水時の速度は240m/分です。
  2. 同じ川を同時に、上り、下りして出合うタイプの問題では、川の速度は考える必要はありません。よって、8400÷20=420m/分が、船Aと船Bの静水時の船の速度の和となります。420—240=180より、船Bの静水時の速度は、180m/分です。

「基本問題 第13回 仕事算の2」は、A、Bの2人で仕事をする問題です。はじめに仕事の量を1とします。Aだけでは18日で1の仕事をしますから、1日で1/18の仕事をします。同様に、Bだけでは、1日で1/30の仕事をします。1日あたりの仕事量の比は、A:B=1/18:1/30=5:3です。ここから、比で表した数値を使って、解いていきます。1日に5の仕事をするAが、18日で全体の仕事をしますから、ある仕事の全体の量は、5×18=90と考えられます。

  1. 1日に5の仕事をするAと、1日に3の仕事をするBが2人で90の仕事をします。よって、90÷(5+3)=11.25より、この仕事を、A、Bの2人ですると、12日目に終わります。
  2. 2人が12日仕事をすると、(5+3)×12=96の仕事ができますが、96−90=6の仕事が余分です。これは、Bが休まずに仕事をしたときの仕事量です。よって、6÷3=2より、2日分ですので、Bが休んだのは、2日です。

「基本問題 第14回 容器と水量(2)の3」は、水の入った容器に直方体の棒を入れていく問題です。

  1. 図1において、水の体積は、底面積=200−80=120平方cmで、高さが10cmより、120×10=1200立方cmです。この体積を、棒を取り除いた、底面積が200平方cmの容器で考えますので、1200÷200=6より、水の深さは、6cmとなります。
  2. 棒を5cmだけ水にしずめると、80×5=400立方cmの水が増えることと同じになります。1200+400=1600立方cmの水が底面積200平方cmの容器に入ったことになりますから、1600÷200=8より、水の深さは、8cmになります。
【攻略ポイント2】

※「○の中に数字」の表記が文字化けしてしまう可能性がありますので、マル1、マル2と表記させて頂いております。
「練習問題3」は、ニュートン算の問題です。
1分間に、窓口1つで宝くじを販売できる人数をマル1、行列に加わる人数をシカク1として、「(減少量−増加量)×時間=はじめの量」の形に整頓します。(マル1×3−シカク1)×30分=はじめの行列の人数、また、(マル1×4−シカク1)×18分=はじめの行列の人数、となります。

  1. はじめの行列の人数が同じですから、(マル3−シカク1)×30=(マル4−シカク1)×18となります。分配法則を使って、カッコをはずしますと、マル90−シカク30=マル72−シカク18で、この式は、マル(90−72)=シカク(30−18)となり、整頓すると、マル18=シカク12です。(線分図にすると、わかりやすいです。) このことから、マル1:シカク1=1/18:1/12=2:3となりますので、1分間に窓口1つで販売できる人数と、行列に加わる人数の比は、2:3です。
  2. (1)より、1分間に、窓口1つで販売できる人数を2、行列に加わる人数を3とします。はじめの行列の人数は、(2×3−3)×30分=90となります。よって、窓口6つのときは、(2×6−3)×□分=90より、□=90÷9=10ですから、10分かかることになります。

<算数 4年下 第15回>

第15回は『総合』です。基本問題において第11回から第14回までの基本が理解できているか、確認しましょう。

【攻略ポイント1】

「基本問題 第11回 分数3の4」は、分数のかけ算の文章問題です。
※帯分数について、「1と2/3」は「1・2/3」と表記します。
5・1/3=16/3より、16/3にA/Bをかけて整数の答えにします。分母の3とかける分数の分子のAを約分して、分母の3が1にならなければなりませんので、Aは3の倍数です。また、分子の16とかける分数の分母のBを約分して、分母のBが1にならなければなりませんので、分母のBは、16の約数です。同様に、2・2/9=20/9より、20/9にA/Bをかけて整数の答えにするためには、Aは、9の倍数で、Bは20の約数です。この2組を同時に考えますので、Aは、3と9の公倍数、Bは16と20の公約数です。このような分数A/Bのうち、最も小さい分数を求めますので、分子のAはなるべく小さい、3と9の最小公倍数である、9になります。また、分母のBはなるべく大きい、16と20の最大公約数である、4になります。よって、かける分数(A/B)は、9/4=2・1/4です。

【攻略ポイント2】

「基本問題 第12回 消去算の4」は、3種類の消去算の問題です。
(a)あんパン1個とメロンパン1個を買うと320円です。(b)あんパン1個とジャムパン1個を買うと270円です。(c)メロンパン1個とジャムパン1個を買うと330円です。この3通りの組み合わせをすべて合わせる(a+b+c)と、あんパン、メロンパン、ジャムパンを2個ずつ買うことになり、320+270+330=920円になります。3種類のパンを2個ずつ買うと920円になりますので、1個ずつ買うと、920÷2=460円になります。このうち、あんパンとジャムパンを1個ずつで、270円ですから、460−270=190より、メロンパン1個は、190円です。

【攻略ポイント3】

「基本問題 第13回 割合(1)の3」は、2段階にわたる割合の問題です。

  1. ケーキを作るのに、1.2㎏のさとうの3/8を使いますので、1.2㎏=1200gですから、1200×3/8=450より、さとうは450g使いました。
  2. さとうの残りは、1200−450=750gです。このさとうの1/3を使ってプリンを作るのですから、さとうは750×1/3=250g使います。よって、750−250=500より、プリンを作った後に残っているさとうは、500gです。
【攻略ポイント4】

「基本問題 場合の数(1)の3」は、記号のならべえ方を考える問題です。
{○、○、△、△}の4つの記号を4つのマス目に1つずつ入れます。ただし、○と○はとなり合わないような入れ方を考えます。
マス目の左から入れていくことにして、1番目のマスに○を入れるパターンを(a)とします。2番目のマスには△しか入れられません。3番目のマスには、○か△が入れられます。○△○とすると、4番目のマスは△になりますので、○△○△となります。また、○△△とすると、4番目のマスは○しか残っていないので、○△△○となります。よって、(a)のならべ方は2通りあります。次に、1番目のマスに△を入れるパターンを(b)とします。2番目のマスには、○か△が入れられます。2番目のマスに○を入れると、3番目のマスは△になり、4番目のマスは、残りの○を入れることになって、△○△○となります。また、2番目のマスに△を入れると、残りは、○○になるので、ならべられません。よって、(b)のならべ方は1通りのみです。(a)のならべ方の2通りと(b)のならべ方の1通りを合わせて、全部で3通りです。
この問題は、樹形図を利用すると、より分かりやすくなります。

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