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第15回は『総合』です。基本問題の中で、注意すべき問題を取り上げます。その他の問題については、第11回から第14回までの基本が理解できているか、確認しましょう。
「基本問題 第11回 速さと比(3)の3」は、池の周りを動く旅人算の問題です。1周の距離は等しいので、速度比は時間比の逆比となります。A君とB君の速度比は、1/40:1/60=3:2です。毎秒3の速さのA君が40秒で池の周りを1周しますから、池の周りの距離は、3×40=120となります。
「基本問題 第12回 流水算・通過算の2」は流水算の問題です。ここでは、静水時の船の速度=船、川の流れの速度=川、上る速度=上速、下る速度=下速、と表します。
「基本問題 第13回 仕事算の2」は、A、Bの2人で仕事をする問題です。はじめに仕事の量を1とします。Aだけでは18日で1の仕事をしますから、1日で1/18の仕事をします。同様に、Bだけでは、1日で1/30の仕事をします。1日あたりの仕事量の比は、A:B=1/18:1/30=5:3です。ここから、比で表した数値を使って、解いていきます。1日に5の仕事をするAが、18日で全体の仕事をしますから、ある仕事の全体の量は、5×18=90と考えられます。
「基本問題 第14回 容器と水量(2)の3」は、水の入った容器に直方体の棒を入れていく問題です。
※「○の中に数字」の表記が文字化けしてしまう可能性がありますので、マル1、マル2と表記させて頂いております。
「練習問題3」は、ニュートン算の問題です。
1分間に、窓口1つで宝くじを販売できる人数をマル1、行列に加わる人数をシカク1として、「(減少量−増加量)×時間=はじめの量」の形に整頓します。(マル1×3−シカク1)×30分=はじめの行列の人数、また、(マル1×4−シカク1)×18分=はじめの行列の人数、となります。
第15回は『総合』です。基本問題において第11回から第14回までの基本が理解できているか、確認しましょう。
「基本問題 第11回 分数3の4」は、分数のかけ算の文章問題です。
※帯分数について、「1と2/3」は「1・2/3」と表記します。
5・1/3=16/3より、16/3にA/Bをかけて整数の答えにします。分母の3とかける分数の分子のAを約分して、分母の3が1にならなければなりませんので、Aは3の倍数です。また、分子の16とかける分数の分母のBを約分して、分母のBが1にならなければなりませんので、分母のBは、16の約数です。同様に、2・2/9=20/9より、20/9にA/Bをかけて整数の答えにするためには、Aは、9の倍数で、Bは20の約数です。この2組を同時に考えますので、Aは、3と9の公倍数、Bは16と20の公約数です。このような分数A/Bのうち、最も小さい分数を求めますので、分子のAはなるべく小さい、3と9の最小公倍数である、9になります。また、分母のBはなるべく大きい、16と20の最大公約数である、4になります。よって、かける分数(A/B)は、9/4=2・1/4です。
「基本問題 第12回 消去算の4」は、3種類の消去算の問題です。
(a)あんパン1個とメロンパン1個を買うと320円です。(b)あんパン1個とジャムパン1個を買うと270円です。(c)メロンパン1個とジャムパン1個を買うと330円です。この3通りの組み合わせをすべて合わせる(a+b+c)と、あんパン、メロンパン、ジャムパンを2個ずつ買うことになり、320+270+330=920円になります。3種類のパンを2個ずつ買うと920円になりますので、1個ずつ買うと、920÷2=460円になります。このうち、あんパンとジャムパンを1個ずつで、270円ですから、460−270=190より、メロンパン1個は、190円です。
「基本問題 第13回 割合(1)の3」は、2段階にわたる割合の問題です。
「基本問題 場合の数(1)の3」は、記号のならべえ方を考える問題です。
{○、○、△、△}の4つの記号を4つのマス目に1つずつ入れます。ただし、○と○はとなり合わないような入れ方を考えます。
マス目の左から入れていくことにして、1番目のマスに○を入れるパターンを(a)とします。2番目のマスには△しか入れられません。3番目のマスには、○か△が入れられます。○△○とすると、4番目のマスは△になりますので、○△○△となります。また、○△△とすると、4番目のマスは○しか残っていないので、○△△○となります。よって、(a)のならべ方は2通りあります。次に、1番目のマスに△を入れるパターンを(b)とします。2番目のマスには、○か△が入れられます。2番目のマスに○を入れると、3番目のマスは△になり、4番目のマスは、残りの○を入れることになって、△○△○となります。また、2番目のマスに△を入れると、残りは、○○になるので、ならべられません。よって、(b)のならべ方は1通りのみです。(a)のならべ方の2通りと(b)のならべ方の1通りを合わせて、全部で3通りです。
この問題は、樹形図を利用すると、より分かりやすくなります。
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