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第11回は『柱体とすい体』です。底面の形が円や三角形、四角形、などで、太さの変わらない柱のような立体である円柱、三角柱、四角柱、などの立体を柱体といいます。また、同じく底面の形が円や三角形、四角形、などで、上にのびるにつれて細くなり、最終的に点になる円すい、三角すい、四角すい、などの立体をすい体といいます。これらの立体の体積や表面積を学習します。予習シリーズの99ページ、101ページ、102ページにある、公式の説明を理解しましょう。
「必修例題1」は、角柱の体積、表面積を求める問題です。
台形の部分を底面とすることにより、太さの変わらない角柱として考えることがポイントになります。体積も表面積も、計算に底面積を使用するので、まず、底面積である台形の面積を求めておきます。(5+8)×4÷2=26より、台形の面積は26平方cmです。
「必修例題2」は、円柱の体積、表面積を考える問題です。柱体は、円柱も角柱も体積、表面積の求め方は同じです。まず、底面積である円の面積を求めます。底面積は、4×4×3.14=(16×3.14)平方cmです。3.14のついた数量は、3.14をまとめてから計算します。
「必修例題3」は、展開図から、組み立ててできる立体の体積を求める問題です。辺の長さに注目して組み立てると、組み立てた立体は三角すいとなります。すい体の体積を求める公式は、[底面積×高さ×1/3]です。1/3をかける前の計算は、円柱や角柱である柱体の体積計算と同じです。つまり、同じ大きさの底面と、同じ高さをもつ柱体の体積を、1/3倍すると、円すいや角すいであるすい体の体積になります。
問題を解きます。底面は、底辺と高さが6cm、9cmの三角形ですから、底面積は6×9÷2=27平方cmです。高さは底面に垂直にはかった長さですので、6cmです。よって、27×6×1/3=54より、この立体(三角すい)の体積は、54立方cmです。すい体の体積を求める際には、高さがどの長さになるかに、よく注意してください。
「必修例題4」は、円すいの展開図から母線(=側面のおうぎ形の半径)の長さ、円すいの表面積を考える問題です。問題に入る前に、重要なことを説明します。展開図を組み立てると、側面であるおうぎ形の弧の長さ(Aとする)と、底面である円の円周(Bとする)は重なりますので、同じ長さです。A=母線×2×3.14×(中心角/360)と、B=底面半径×2×3.14 は等しくなります。A、Bのどちらにも使われている(2×3.14)をなくしても、等しくなりますので、母線×(中心角/360)=底面半径です。このことから、[中心角/360=底面半径/母線]や[中心角=底面半径/母線×360]という関係が成り立ちます。また、側面であるおうぎ形(半径は、母線という言葉を使います)の面積ですが、母線×母線×3.14×(中心角/360)という計算になりますが、上記の関係を考えて、この式は、母線×母線×3.14×(底面半径/母線)となり、母線どうしが約分できますので、結果として、[側面積=母線×底面半径×3.14]という公式ができます。ここに記した関係(公式)は、大切ですので、しっかり理解してください(予習シリーズ102ページの解説を参考してください)。
まずは、公式をしっかり使えるようトレーニングしてください。
第11回は『大きな数とおよその数』です。整数の万の位より大きい位を学習します。また、数の範囲を表す、以上、以下、未満という用語を学習し、同時にこれらの用語を使ったおよその数(がい数)についても学習します。
「必修例題1」は、整数の位についての学習です。整数の位は、一の位、十の位、百の位、千の位、万の位がありますが、その上は、1万倍ごとに、億の位、兆の位と続きます(その後も位を表す言葉は続きますが、小学校で学習するのは、兆の位までです)。まとめますと、一、十、百、千、に続いて、一万、十万、百万、千万、となり、その後は、(小の位と名付けておきます)一、十、百、千の後に億や兆(大の位と名付けておきます)を付けて、一億、十億、百億、千億、一兆、十兆、百兆、千兆となります。
「必修例題2」は、以上、以下、未満という用語の内容を考える問題です。
例えば、5以上とは、5の数を入れて5より大きい数を範囲とする用語です。また、5以下とは、5の数を入れて5より小さい数を範囲とする用語です。そして、5未満とは、5の数を入れずに5より小さい数を範囲とする用語です。この未満は、小数を考える場合によく使われます。つまり、5未満とは、4以下のことではなく、5より少しでも小さい数を表しますので、4.999……から小さい数全体を範囲とします。
「必修例題3」は、範囲を考える問題です。
5日目に読んだページ数が不明ですが、少なくとも1ページはあり、最大でも12ページです。4日目までに、12×4=48より、48ページは読んでいますから、合計のページ数は、48+1=49、48+12=60より、この本のページ数は、49ページ以上60ページ以下です。
「必修例題4」は、およその数を作る3つの方法を考える問題です。
「およその数」とは、きりのよい数にすることで、例えば、1295人を、「およそ1300人」と表すことです。「数をまるめる」という言い方もあります。この数の場合、95人というはんぱな数を100人として増やす方法を、[切り上げ]といい、0人として無くす方法を、「切り捨て」といいます。もう1つ、真ん中の50人を基準にして、50人以上の場合は100人として切り上げ、50人に満たない(未満の)場合は0人として切り捨てる方法があります。この方法を、「四捨五入」といいます。
鹿児島県の人口、1706428人を万人の位までのおよその数にします。この場合、万の位のひとつ下の千の位以下の数(6428人)が問題になります。
「切り捨て」の場合は、千の位以下に数があっても、0人としますので、170万人です。
「切り上げ」の場合は、千の位以下に1人でもあれば、1万人としますので、171万人です。
「四捨五入」の場合は、千の位の数字で切り捨てか、切り上げを決めます。千の位の数字は6で、5以上ですから、切り上げます。よって、171万人です。
数の位の仕組みを理解しましょう。また、以上、以下、未満の用語をきちんと覚え、およその数の求め方をマスターしましょう。
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