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第5回は『総合(第1回~第4回)』です。基本問題は、以前にお話しした基本ポイントの確認になります。正解とならなかった問題は、各回の該当の内容にもどって解き直しをしましょう。
「基本問題第1回[比(1)]3」は、倍数算です。このタイプの問題は、設問(1)の解き方のような、工夫ができるかどうかが重要になります。なお、分数は、分子/分母の形で表します。
「基本問題第2回[比(2)]2」は、逆比を考えた文章題です。
水族館の入館料を、大人1人A円、子ども1人B円とすると、本文「大人3人分と子ども5人分が等しい」より、A×3=B×5の関係が成り立ちます。
「基本問題第3回[平面図形と比(1)]2」は、平行線の間にある図形(三角形、平行四辺形、台形)の面積と辺の長さの関係を考える問題です。平行線の間の長さは、どこでも等しいことから、間にある図形の高さはすべて等しいことを利用します。
「基本問題第4回[平面図形と比(2)]3」は、何組かの相似な三角形の入った図形について考える問題です。
ABとPQとCDが平行ですから、三角形ABDと三角形PQD、三角形BCDと三角形BPQ、三角形ABPと三角形DCPは、それぞれ相似な三角形です。この3組の相似の中から、質問に合う相似を選択して、問題を解いていきます。
総合回をよい機会として、弱点を無くしていきましょう。
第6回は『速さと比(1)』です。速さの基本公式 [速度×時間=距離] において、速度・時間・距離の3要素のうち、どれか1つが一定ならば他の2つは比例か反比例になります。
整頓しておきます。
このことを使って、速さと比の問題を解いていきます。なお、メルマガでは分数は、分子/分母の形で表します。
「必修例題1」は、速度が一定の問題です。
AB間の距離16kmとBC間の距離12kmが与えられています。速度が一定ですから、距離比=時間比となります。距離比がAB:BC=16:12=4:3より、時間比もAB:BC=4:3となります。AB間を36分で進みましたので、36÷4×(4+3)=63より、太郎君がC地に着くのは、63分後、つまり、1時間3分後です。
「必修例題2」は、時間が一定の問題です。
「必修例題3」は、(家から駅までの)距離が変わらない(一定の)問題です。
毎分90mの速さで歩くとき(ア)と、毎分60mの速さで歩くとき(イ)を考えますと、家から駅まで一定の距離を進むのにかかる時間の比は、速度比の逆比になります。よって、時間比は、ア:イ=1/90:1/60=2:3になります。この時間について、電車の発車時刻の7分前と3分後では、7+3=10分の差となります。時間比ア:イ=2:3の差が10分ですから、10÷(3-2)×2=20より、アの速さで歩くときにかかる時間は20分です。よって、9時に家を出て、駅まで20分かかり、駅に着いた時刻の7分後が電車の発車時刻になりますので、9時+20分+7分=9時27分が、電車の発車時刻とわかります。
「必修例題4」も、(登山口から山頂までの)距離が一定の問題です。
上りと下りの速度比は、1:1.5=2:3です。距離が一定ですから、速度比と時間比は逆比となりますので、上りと下りの時間比は、1/2:1/3=3:2となります。山頂で50分休みましたので、上りと下りにかかった時間の合計は、11時20分-7時-50分=3時間30分=210分です。よって、210÷(3+2)×2=84より、下りにかかった時間は84分=1時間24分です。登山口到着の1時間24分前に山頂を出発したことになりますので、11時20分-1時間24分=9時56分より、山頂を出発した時刻は9時56分です。時刻のひき算にも十分に注意しましょう。
問題文より、速度・時間・距離の3要素のうちの、何が一定かを読み取り、残りの2要素の関係が、比例か反比例かを考えて問題を解きます。
「必修例題5」は、距離の比と速度(比を利用してもよい)を使って時間比を求める問題です。このように、距離比÷速度比=時間比など、比の積や商を考える問題も重要です。
「必修例題6」は、距離一定の問題です。
家から図書館までの距離は一定です。このとき、速度比と時間比は、逆比になります。時間比は、歩き:走り=45:20=9:4ですので、速度比は、歩き:走り=1/9:1/4=4:9となります。歩きの速度を4として、時間は45分かかりますので、家から図書館までの距離を、4×45=180とします。ここで、走る速度を9とし、歩く速度を4として合わせて30分で、180の距離を進むことを考えますと、つるかめ算を利用することができます。よって、(180-4×30)÷(9-4)=12より、走る時間は12分です。
「必修例題7」は、比を利用して平均速度を求める問題です。
必修例題6や7のように、比の積や商を利用した場合でも、一部に実際数量(速度の数値)を使っているときの計算であれば、結果として実際数量を求めることができます。
第5回は『総合(第1回~第4回)』です。基本問題は、以前にお話しした基本ポイントの確認になります。正解とならなかった問題は、各回の該当の内容にもどって解き直しをしましょう。
「基本問題第1回[約数と公約数]3」は、約数の文章題です。
たて18cm、横25.2cmの長方形の紙を、同じ大きさのできるだけ大きな正方形に切り分けます。
「基本問題第2回[倍数と公倍数]3」は、倍数の文章題です。1から200までの整数の中のいろいろな倍数を考えます。
「基本問題第3回[条件整理と推理]2」は、覆面(ふくめん)算といわれる問題で、それぞれの文字にあてはまる数を求める問題です。 A×E=A、C+D=Cの式に注目します。A×E=Aより、E=1とわかります。また、C+D=Cより、D=0 とわかります。B×B=Fより、2×2=4、または、3×3=9ですが、ここでは、9は使えませんので、B=2、F=4と決まります。ここまでで、D=0、E=1、B=2、F=4とわかりましたので、残りは3と5です。B+E=Aにおいて、2+1=3より、A=3と決まりますから、C=5となります。
「基本問題第4回[円(1)]3」は、円の内部に正五角形と正方形の入った図形で、角度を求める問題です。
まず、正五角形の1つの内角の角度を求めます。予習シリーズ34ページ応用例題1の解き方を参照してください。円の中心をOとして、正五角形のそれぞれの頂点と円の中心Oを結びますと、5つの二等辺三角形ができます。二等辺三角形の角のうち、円の中心にできる角は、360÷5=72°です。よって、角OCB=(180-72)÷2=54°で、角OCDも同じく54°です。したがって、正五角形の内角1つ角BCDの大きさは54×2=108°となります。
総合回をよい機会として、弱点を無くしていきましょう。
第6回は『分配算』です。分配算とは、2つや3つの量の間で、1つの量の○倍,△倍という関係と、合計(和)や差が与えられている場合に、それぞれの実際数量を求める問題です。線分図を書いて、関係を目に見える形にすることが大切になります。予習シリーズのそれぞれの解き方にある線分図を参照してください。
なお、文字化けする可能性がありますので、○に数字を入れた表示は、マル1、マル2などのように表します。
「必修例題1」は、和がわかっている問題です。予習シリーズ45ページの解き方にある線分図を参照してください。
線分図で表すと、マルの数字は、線上の目盛りと考えればよいことになります。
「必修例題2」は、父と子の年令の差が与えられた問題です。予習シリーズ46ページの解き方にある線分図を参照してください。
子の年令をマル1とすると、父の年令はマル4と表すことができます。差のマル3が、2人の年令の差の24才です。24÷3=8より、マル1は8才です。よって、8×4=32より、父の年令は32才とわかります。
「必修例題3」は、兄と弟の持っているお金から同じ金額ずつ減った場合の問題です。予習シリーズ46ページの解き方にある線分図を参照してください。
同じ数量が増えたり、減ったりする場合には、もともとの量の差は変わらないことに注目します。
兄の800円と弟の350円の差は、2人が同じ金額を出し合ったあとも変わりません。弟の残りの金額をマル1とすると、兄の残りの金額はマル4と表すことができ、その差であるマル3は、もともとの金額の差を表しています。(800-350)÷(4-1)=150より、マル1、つまり弟の残りの金額は150円です。弟ははじめに350円もっていましたから、350-150=200円をプレゼントの代金として出したことになります。2人が同じ金額を出しましたので、200×2=400より、プレゼントの代金は、400円です。最後に、数値を2倍することを忘れないようにしてください。
3つの量についての分配算を学習します。基本的には、2つの量と同様ですが、倍の関係や、増加分・減少分が加わって、複雑になります。やはり、線分図に整頓することを心がけましょう。
「必修例題4」は、三角形の角度を考えた分配算の問題です。予習シリーズ47ページの解き方にある線分図を参照してください。
角Aの大きさをマル1とすると、角Bの大きさはマル2と表すことができます。また、角Cの大きさは、角Bの大きさより20度小さいので、マル2-20度と表すことができます。ここで、問題文には出ていない条件である、三角形の内角の和は180度であることを使います。角A、B、Cの大きさの合計は、マル1+マル2+マル2-20度=マル5-20度となり、これが180度です。よって、(180+20)÷5=40より、マル1、つまり角Aの大きさは40度です。
「必修例題5」は、やりとり算といわれる問題で、ここでは、3人の間でカードのやりとりを行います。やりとりがあっても、3人の持っているカードの合計まい数は、いつも変わらないことに注目します。
はじめにカードは合計48まいありましたが、やりとり後に持っているまい数は、3人とも等しくなりましたので、ひとり分は、48÷3=16まいずつです。はじめにBが持っているカードのまい数を□まいとします。BはAから5まいもらい、Cに12まいわたして、結果として16まいになっています。式に整頓すると、□+5-12=16となります。よって、□=16+12-5=23より、はじめにBが持っていたカードは23まいです。
分配算では、線分図に整頓することが大切です。複雑な線分図もかけるように、やさしい内容のときに、トレーニングしておきましょう。
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