中学受験生が算数検定を受けるメリットとは?

算数検定は公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの検定試験です。最も高いレベルの6級は小学校6年生程度を対象としていますが、中学受験の公開模試と比べると、はるかに易しい問題で構成されています。
あえて簡単な「算数検定」を、中学受験生が大事な時間を使ってまで受ける価値があるのか、と思われるかもしれませんが、以下の3つのメリットが考えられます。

  1. 算数の基礎力、記述式問題への対応力がチェックできる!
  2. テストでの見直しの練習ができる!
  3. 合格することでモチベーションがアップする!

以下にそれぞれについてご説明していきます。

《1.算数の基礎力、記述式問題への対応力がチェックできる!》

簡単な基本問題でもテスト会場で解くと意外に間違えてしまうことはないでしょうか。その原因に基礎力が盤石でない可能性があります。算数検定を活用することで、どの部分の基礎力が不足しているかをチェックすることができます。そして算数検定の大きな特徴のひとつが、記述式問題(計算式を記述させる問題)が1,2問出題されることです。問題自体は簡単ですので、式をかくことがどうしても苦手なお子様にとっては、制限時間のあるテストの中で式をかいて解く練習ができるというメリットがあります。

《2.テストでの見直しの練習ができる!》

おそらく中学受験生が算数検定を受けた場合、制限時間(50分)をフルに使うことはなく、時間が余る可能性が高くなるでしょう。そこで時間を使って、見直しをする練習ができるのです。塾のテストや公開模試では時間的余裕がなくて見直しができないお子様も、算数検定では時間がありますので見直しができて、どのような見直し方法で間違いが見つかるのか、といった練習ができるメリットがあります。

《3.合格することでモチベーションがアップする!》

算数検定では合格基準(6級の場合は全問題の70%程度)をクリアーすると、「合格証」が授与されます。小学生のお子様にとっては、こうした「かたちになった合格証明」は大きな励みになります。合格証を得ることで、算数そのものへのモチベーションアップにつながるメリットがあります。

2019年度の検定日ですが、個人で受検する場合の最初の検定が2019年4月14日(日)午後となります。受付は2月12日(火)からスタートしており、3月5日(火)までです。 中学受験の勉強をしているお子様は、特別なテスト対策は必要ありません。特に新6年生は公開模試などでどんどん時間がなくなっていく前に、ぜひ算数検定を受けられてみてはいかがでしょうか。

以上、中学受験の現場から貝塚がお伝え致しました。

中学受験鉄人会 入試対策室
室長 貝塚正輝
(筑波大学附属駒場中高卒)

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