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二人が同時に動く旅人算がテーマです。進行方向が同じ向きか反対向きか、スタート地点が同じ場所か離れた場所かで4つのパターンに分類されます。
考えよう1,2,3,4とタイプ別に整理されているので、違いに注目しながら二人の動きを想像してみましょう。旅人算のポイントは二人の動きを別々に考えずに、同時に動かすことです。例えば「考えよう1」は、分速60mと分速40mで同じ地点から反対方向に進む時の15分後の2人の間の距離を求める問題です。60×15=900m、40×15=600m、あわせて900+600=1500mと考えるのではなく、2人は1分間で60+40=100m遠ざかる。これを15分続けると100×15=1500mと考えます。
60+40は速さの和ですが、これは1分で広がっていく距離を表すという感覚が大切です。相対速度の概念は小学生にはやや難しいようですが、速さをたすことの意味、引くことの意味を理解しておきたいところです。テキストではグラフを利用して説明していますが、はじめは線分図などで直線上を動くイメージの方がとらえやすいでしょう。
複雑な問題はグラフで整理して考えることになりますが、グラフのどの部分で旅人算を利用するのか確認しましょう。今回のテーマは次週でも活用する考え方なのでこの一週間で必ずマスターしておきましょう。
速さについて学びます。
「考えよう1」では、速さが同じときは時間と道のりが比例の関係になることを強調した、前回の内容を活かす構成になっています。
「考えよう2」は速さの意味と表し方についてです。一定時間に進む道のりを数値化したものが速さであることを理解しましょう。分速○mというのは1分で○m進む速さ、時速○kmというのは1時間で○km進む速さという具合に、単位の持つ意味がわかれば、なぜ速さを求めるときに道のりを時間でわるのか納得できます。
この回の目的は速さの3公式を使いこなすことではなく、比例の関係として速さをとらえることに重点が置かれています。「は・じ・き」の公式にあてはめて解くようなマニュアル的な解法はここでは向いていません。テキストの問題でぜひやって欲しいのが、オプ活の問2の速さの単位換算です。これも単位の持つ意味を考えれば自然に変換できるのですが、単位換算と聞いただけで拒否反応を示すお子さんいます。これができないと、そこから先に進めないのでとても重要です。「オプ活」ではなく「考えよう」で取り上げるべき内容です。
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