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第2回は『平均に関する問題』です。平均に関する公式は、平均=数量の合計÷個数、とその逆算である、数量の合計(のべ量)=平均×個数、があります。また、複雑な平均の問題では面積図を利用します。
公式の利用を学習します。上記の2つの公式どちらを利用するかを、すぐに判断できるようになることが目標です。
「必修例題1」は、基本的な公式利用の問題です。
(1) 理科を含めた4教科の合計得点は、94+82+80+86=342点です。
よって平均を求める公式の通り、342÷4=85.5より、4教科の平均点は85.5点です。
(2) 平均点が81点ですから、数量の合計を求める公式の通り、4教科の合計点は81×4=324点です。
この合計点から、理科を除く3教科の得点を引きます。
324-(94+82+86)=62より、理科の得点は62点です。
「必修例題2」は、身長の平均が2組与えられた問題です。AとBの身長の和と、差から、和差算を利用して、Aの身長を求めます。
A、B、C、D、Eの5人の身長合計から、C、D、Eの3人の身長合計を引くと、AとBの身長合計となります。予習シリーズ18ページの解き方にあるように、同じアルファベットがたてに並ぶように式をかくと、差がわかりやすくなるので、ぜひ実践してください。
身長合計=身長平均×人数ですので、152×5-149×3=313より、AとBの身長合計は313cmで、差は3cmです。
和差算により、(313+3)÷2=158より、Aの身長は、158cmです。和と差が与えられたらすぐに和差算の式が立てられるように、練習を重ねておきましょう。
「必修例題3」は、テストの平均点が3組与えられた問題です。
答えを求めるためには何が必要かを整頓して考えてみましょう。
AはBより10点高いことから、Aの得点はBの得点がわかれば求まります。BとDの平均がわかっているので、Bの得点はDの得点がわかれば求まります。Dの得点は、A、B、C、Dの4人の得点合計から、Dを除く3人の得点合計を引けば求まります。
ということで、4人の得点合計は、70.5×4=282点、Dを除く3人の平均が73点ですので、3人の得点合計は、73×3=219点です。
このことから、Dの得点は282-219=63点です。BとD平均が67点であることから、2人の得点合計は、67×2=134点ですので、Bの得点は、134-63=71点です。よって、71+10=81より、Aの得点は、81点となります。
この問題のように一見複雑な問題でも、内容をしっかり整頓して式を立てれば、正解にいきつくことができるということを、よく覚えておきましょう。
「必修例題4」は、テストの得点と人数の関係が表で与えられた問題です。
9点の人をA人、7点の人をB人として、A+B=40-(7+11+8)=14人です。
また、クラス全員の得点合計は、8×40=320点で、表に出ている得点合計は、10×7+8×11+6×8=206点ですから、320-206=114より、9×A+7×B=114点です。
得点が9点の人と7点の人の、人数合計と得点合計がわかった段階で、つるかめ算を利用できる、と思いつくように練習を重ねましょう。(114-7×14)÷(9-7)=8より、9点の人は8人です。
「必修例題5」は、少し複雑な平均の問題で、面積図を利用して求めます。予習シリーズ21ページの解き方にある面積図を参照してください。面積図の仕組みは、たて×横=(長方形の)面積の公式と、平均×個数=合計の公式が同じ形であることを利用します。面積図がかけるよう、繰り返しトレーニングしましょう。
今までのテストの回数を□として、たてに今までのテストの平均の84(点)、横に□(今までのテストの回数)の長さの長方形をつくり、そのとなりに、次のテストの点数として、たてに100(点)、横1(回)の長方形をつなげてかきます。
この2つの長方形の面積の合計が、たて86、横が(□+1)の長方形と同じ面積になるのです。面積が等しいのですから、たての100-86=14に、横の1をかけた面積(図のa)と、たての86-84=2に、横の□をかけた面積(図のb)は等しくなります。
つまり、14×1=2×□という関係がわかります。よって、14×1÷2=7より、□は7ですから、テストは今までに7回あったことになります。
「必修例題6」も、面積図を利用した解き方の問題です。前問と同様に、予習シリーズ21ページの解き方にある面積図を参照してください。
合格者の平均点を□(点)、不合格者の平均点を〇(点)として、たて□、横180(合格者の人数)とする長方形をつくり、そのとなりに、たて〇、横420(不合格者の人数)とする長方形をつなげてかきます。
この2つの長方形の面積の合計が、たて182(受験者全体の平均点)、横600(受験者全体の人数)の長方形と同じ面積です。この問題では、たての70(合格者と不合格者のそれぞれの平均点の差)に横の180をかけた面積(図のa)と、受験者全体と不合格者のそれぞれの平均点の差である(182-〇)をたてとし、横の600をかけた面積(図のb)が等しくなることを利用します。
式に表すと、70×180=(182-〇)×600となります。ここから、182-〇=70×180÷600=21を計算して、〇=182-21=161と求められます。
よって、161+70=231より、合格者の平均点は、231点です。
面積図はこれからも他の単元で利用することが多くありますので、かき方をしっかり理解しておくようにしましょう。
第2回は『角の大きさと性質』です。予習シリーズ15ページに書いてある用語をしっかり身につけてください。また、分度器の使い方もマスターしましょう。
「必修例題1」は、直線の角度は180度である、という特別な角度の利用の問題です。1本の辺が辺の片側の点(頂点といいます)を中心にして1/2(2分の1)回転してできる角度は180度です。
よって、問題の図では、120度+ア=180度となります。ですから、180-120=60より、アの角の大きさは60度です。
「必修例題2」は、辺が頂点を中心にして1回転してできる角度が360度であるという、特別な角度を利用します。ア+45度=360度となりますので、360-45=315より、アの角の大きさは315度です。
予習シリーズ17ページの「対頂角」の説明、および「同位角」の説明を理解してください。また、予習シリーズ18ページの「さっ角」の説明も理解してください。なお、この説明によって、「さっ角」は、「同位角と対頂角」をまとめた使い方であることが、わかるでしょう。「同位角とさっ角」では、角度をつくる直線のうち2本が平行であることが前提となります。これらの性質は角度の問題ではよく使われます。単に理解するのではなく、応用できるように、角度の読み方のトレーニングをしていきましょう。
「必修例題3」は、対頂角は等しい、という性質を利用する問題です。
(60度+ア)の角の大きさが130度と対頂角になっていることを読み取ります。つまり、60度+ア=130度となります。よって、130-60=70より、アの角の大きさは70度です。
「必修例題4」は、2本の直線が平行であることから、同位角やさっ角は等しい、という性質を利用する問題です。問題の図の、「直線あ」と「直線い」は平行ですので、「直線い」で、角アの下の角は、「同位角は等しい」ことにより75度です。よって、ア+75度=180度ですから、180-75=105より、アの角の大きさは105度です。
また、アの角と向かって右側のとなり合う角と75度がさっ角の位置関係にあることから、アの右どなりの角が75度となりなりますので、180-75=105よりアの角の大きさが105度になる、とすることもできます。
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