No.990 日能研5・4年生 第14回算数対策ポイント!

<算数 5年生 第14回>

 今回は「時計算」・「通過算」がテーマになります。どちらも前回学習した「旅人算」の考え方をもとにして、時計の針や、電車同士の追いかけや出会いをイメージして解くことになります。図を活用して、確かなイメージを持てるようにしましょう。
 また、時計算では、動いた距離の代わりに角度を利用して解きます。長針は1分で6°短針は1分で0.5°動きます。その結果、1分で5.5°ずつ角度が広がったり縮まったりします。ただ5.5という数値を覚えるのではなく、なぜそうなるのかを自分で導き出せるようにした上で使えるようにしていきましょう。

【攻略ポイント】

 今回のポイントは「わからないときは図をかく」という基本を徹底することです。習った最初から計算だけですまそうとするお子様が非常に多いです。最初のうちは問題の条件の図が自分でかけるか、確認するようにしましょう。「考えよう」の図をそれぞれ真似しながらかくように進めるとよいでしょう。通過算では、「学びのとびら」にあるように、列車の窓などの細かい点までは必要ないことに注意してください。テストは時間が限られていますので、できるだけ単純な図にすることが大事です。
 「考えよう1」「考えよう2」は時計算、「考えよう3」「考えよう4」「考えよう5」は通過算の問題です。
 時計算では特に323ページ問6と324ページ問7が、テストでも頻出の出題パターンです。必ず問題で表されている時刻の時計の図をかいて、解き進めるようにしておきましょう。余裕があれば329ページ「オプション理解」の問3もやっておきましょう。文字盤の時間がわからないときは短針の動きに注目することがポイントです。
 通過算では325ページの問10から問14までの典型題を確実に正解することが重要です。問題にも書かれていますが、状況を図にすることを忘れないでください。
 また、余裕があれば327ページ問16・17にも取り組んでみましょう。327ページ問17は一定間隔のとらえ方が難しいですが、ここで得点できるとテストで差がつけられますので、ぜひチャレンジして頂きたい問題です。解法が浮かばなかったら、差から求めることを覚えておくとよいでしょう。

<算数 4年生 第14回>

 今回のテーマは「平均」です。平均の考え方から始まり、面積図を利用して問題を解けるようにしていきます。
 近年の入試のトレンドとして、計算そもそもの定義から考え、記述させる問題が上位校で数多く出題されています(平均では2018年度の渋谷教育渋谷、2020年度の頌栄女子など)。
ぜひ今回の演習で、平均の問題を面積図で解くイメージをつかめるように仕上げていきましょう。

【攻略ポイント】

 「学び1」で平均の意味、「学び2」で平均の求め方、「学び3」では平均の面積図への利用を学習します。
 文字通り平均とは「平らに」「均す(ならす)」ことであり、「学び2」で学習するように、平均=合計÷個数で求められるのですが、計算の式としては平均×個数=合計で覚えることをおすすめします。なぜなら、この式の形で表現できるものが面積図(たての長さ×横の長さ=長方形の面積)で扱える、つまり平均の考え方で解けるからです。
 速さ(速さ×時間=距離)、濃度(水溶液の重さ×濃さ=溶けているものの重さ)の問題でも面積図はとても多く使いますので、今後に向けて使いこなせるようにしておきましょう。

 特に233ページの「やってみよう」の面積図の問題は重要です。足りない部分とはみ出している部分が同じ面積になることをつかめるようにしましょう。
 演習としては特に239ページの問3が、まさに面積図の効果が発揮される点で重要です。解説をよみ、面積図を使って必ず解けるようにしておきましょう。

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