No.1202 日能研5・4年生 第1回算数対策ポイント!

 今回より、『日能研 算数対策ポイント!』は6年生向けが終了し、5年生、4年生の生徒様方へ向けての内容となります。

 6年生の皆様、今までご愛読頂き誠に有難うございました。皆様の志望校合格を祈念しております!

<算数 5年生 第1回>

 5年生の第1回のテーマは「場合の数・順列と組み合わせ」です。今回のポイントは「樹形図のかき方を身につけたうえで、順列と組み合わせの使い分けを覚える」です。受験生が苦手としがちな場合の数です。順列・組み合わせの計算自体は特に苦労しないですが、どのように使うか、そもそも計算だけでできるのか、といった考えることが多いため複雑化しやすいです。まずは今回で計算のやり方と、基本の順列・組み合わせの問題の考え方を固めましょう!

【攻略ポイント】

 「学び1」では樹形図と式の関係について、「学び2」ではカードを並べて数を作る問題について、「学び3」は順列の共通点について、「学び4」では順列と組み合わせの使い分けを学習します。

 「学び1」では、調べることから計算で求めることのつながりを確認します。この時に重要なのは、計算はあくまで調べることのショートカットだということです。困った時には樹形図やそのほかの方法で調べてから計算、といった考え方の道筋を今回で強調して伝えておくとよいでしょう。

 「学び2」では、場合の数で頻出の問題です。8ページの問い5は必ず押さえておきたい問題です。特に0が入るとき(問い3)、求める条件が「~の倍数」のとき(問い4)同じカードが2枚以上あるとき(問い5)には注意が必要です。まずは問い4まで確実に手順にできるようにしておくとよいでしょう。

 「学び3」では、10ページの一見違う問題に見えますがすべて順列で計算が同じになる問題を扱います。実際に樹形図などで同じになることを確認するとよいでしょう。
 
 「学び4」は非常に重要です。必ず自分で見極められるようになりましょう。基本的に順列は「並べるわく自体に」区別があるとき、組み合わせは区別がないときに使います。11ページの例でいうと、順列のほうは班長、副班長という区別がありますが、組み合わせのほうは二人とも委員で区別がありません。見分ける時のコツとして覚えておきましょう。

 演習としては、13ページ~15ページ問1~問6の基本問題はもとより、17ページ問1のカードを並べる問題、18ページ問4の総当たり戦の問題、19ページ問5の円上の点を選んで四角形を作る問題、問6の条件が付く並べ方の問題は必ずできるようにしておきましょう。模試で頻出です。

 また、余裕があるお子様は20ページより後の問題を解くとよいでしょう。難関校では様々な形で場合の数が出題されるので、幅広く問題に触れておきましょう。

<算数 4年生 第1回>

 今回テーマは「小数のかけ算」です。今回のポイントは、小数×小数のかけ算の筆算のやり方を確実に身につけることです。そのために、小数×整数の筆算の手順をしっかり思い出しましょう。そして、新たに小数点を移動する作業が加わることに気をつけましょう。

【対策ポイント】

 「学び1」では実生活で小数のかけ算を使う場面を、「学び2」では「~倍」の意味を、そして「学び3」で小数×小数のかけ算の方法を学習します。

 「学び1」では身近なところにある小数を考えることが大事です。理科や社会ではよく用いられる考え方ですが、算数でも出てくる場合があります。消費税など色々考えてみましょう。

 「学び2」では、もとの数に1より小さな小数をかけると、もとの数より小さくなることを感覚としてつかめるようにしましょう。特に文章題の見直しなどで明らかな間違いを見つけやすくなります。

 「学び3」では、12ページ問4が計算の手順として非常に参考になります。小数×整数と同じように計算し、その後の小数点の打ち方はここで練習するとよいでしょう。その後、『栄冠への道』などを使って、自分で小数点をいつでも打てるように計算の数をこなして練習しましょう。その際、筆算では数を右はしからたてをそろえて必ず書くように気をつけましょう。
 また、慣れれば11ページ問2のように、計算の工夫を使ってできる限り計算のしやすい形にしてから筆算にしたいものです。例えば問2では18×25=(2×9)×(5×5)=9×5×2×5=45×10とできるので、結果的に1.8×0.25=18×25÷10÷100=45×10÷10÷100=45÷100とできます。上位校を目指すのであれば、早めに普段から計算の工夫ができるかを意識できるように練習しておきましょう。

 演習では14ページ問1の大小を求める問題、15ページ問3の小数のかけ算の文章題、問4の計算の工夫問題はテストに頻出です。必ずやっておきましょう。

 また、余裕があるお子様は、16ページ問7の覆面算に取り組んでみましょう。また、17ページの探求も考えてみるとよいでしょう。

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