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第27回のテーマは「濃度」です。今回のポイントは「状況に応じて解き方の使い分けをマスターする」です。基本は5年の時に学習しましたが、今回はそれを応用させた混ぜ合わせの問題など「比」を用いて解く問題が多く、面積図、線分図、ビーカー図、243ページのてんびん図など問題内容に応じて図を正確に使い分けられるようになっておくことが必須です。てんびん図のかき方は塾の先生に詳しく聞いてみるとよいでしょう。面積図・ビーカー図とてんびん図は、問題を見てすぐにどの図を使うか判断したうえで、正確に図がかけるようになっておく必要があります。図の書き方をしっかり理解し、それぞれのメリット・デメリットが分かったうえで使い分けできるようにしておきましょう。ちなみに面積図とてんびん図について、お子様方には全く違うやり方に見えるようですが、本質的には同じ仕組みです。自分の判断で図を使い分けられるように練習しましょう。
「学び1」ではビーカー図と濃度問題の考え方について、「学び2」では濃度の面積図について、「学び3」ではビーカー図・面積図のメリット・デメリットについて、「学び4」では食塩水のやり取りを学習します。
「学び1」では、218ページ上部の文章にかいてある内容を重点的におさえておきましょう。濃度の問題では、図でやり取りを表してから「変わらないもの」に着目して解く流れが非常に多いです。ほとんどの場合、変わらないのは「全体の食塩の合計」、「やり取り前後の濃度」が変わりません。濃度の問題が得意でないお子様は、この点を意識して解くとよいでしょう。218ページ下部のビーカー図のかきかたは一例です。濃度・食塩の重さ・食塩水の重さの3点がかけていればかき方にはこだわらなくてよいでしょう。
「学び2」では、面積図を使った表し方を学習します。もともと、濃度(%)=食塩の重さ(g)×100/食塩水の重さ(g)で表せますが、この形を変えて、食塩水の重さ(g)×濃度(%)/100=食塩の重さ(g)として面積図で表現しています。こちらは感覚的に穴埋めをしていくだけで問題が解けるメリットがあります。その時、食塩は100%、水は0%の食塩水としてあつかうこと、蒸発は水の量を引くこと、水を足したり引いたりするときは、食塩水の重さだけが変化することの3点に気をつけましょう。
「学び3」では、問題を通して、ビーカー図・面積図それぞれの持つ弱点を確認しましょう。「状況5」では、全体の量がわかっているので面積図の方が解きやすく、「状況6」では食塩の量が変わらないのでビーカー図のほうが解きやすいです。ただ、「状況5」の時、ビーカー図では消去算を使って解くことができ、「状況6」の時に面積図を使う時には蒸発した後の「食塩水+蒸発した水=はじめの食塩水」とできることを覚えておけば計算で解くことができます。
「学び4」では、226ページ「やってみよう!」の図が非常に重要です。濃度のやり取り算が不得意なお子様は、まずやり取りの様子を正確にかけるように練習することからはじめましょう。そして、「学び1」のところでも触れましたように、やり取り前後の濃度、全体の食塩水・食塩の量の合計を意識しながらわかるところを埋めていくようにしていきましょう。
演習としては、228ページ~230ページ問1~問7の基本問題はもとより、232ページ問1の混ぜ合わせの問題、233ページ問2の等量交換の問題、問3の交換して濃度が同じになる問題、問4のやり取り問題、問5の間違えて交換する問題、234ページ問7のやり取り問題を優先して解くとよいでしょう。
余裕のあるお子様は、232ページ~239ページの上記で紹介していない問題を解いておくとよいでしょう。特に後半の複雑なやり取り算は正確に図をかいて解くことが要求されます。ていねいに素早くかけるよう練習しましょう。
第27回のテーマは「平面図形・多角形の面積」です。今回のポイントは「基本図形の面積の求め方を完全習得」です。今回から平面図形に入ります。まずは基本となる三角形・台形・ひし形の面積の求め方を徹底的に練習しましょう。また、今までに学習した長方形・正方形の求め方も出てきます。それぞれの面積の求め方が曖昧なままに新たな単元に進むと理解が固まらなくなりますので、この機会に総復習をかけましょう。可能であれば、「なぜその式で求めることが出来るのか?」を説明できるようにしておくようにしましょう。どう解いてよいか分からないと悩むお子様が多い単元ですが、その原因は図形問題への取り組み方が曖昧な場合がほとんどです。覚える知識としては、難関校入試レベルまで同じ考え方で対応出来ます。ぜひ今回で習得できるようにていねいに確認しながら練習しましょう。
「学び1」では三角形について、「学び2」では台形とひし形について、「学び3」は面積の問題の考え方について、そして「学び4」では、等積変形について学習します。
「学び1」ならびに「学び2」では、170ページ・171ページ「やってみよう!」のように、自分で定規を使わずにかく練習をするとよいでしょう。問題内容が理解できない時に自分で図をかけるようにしておくと、テストの時に役立ちます。またその時には、高さ・上底・下底などがどこになるかを自分で説明できるようになると定着も深まります。お子様も、はじめは図を書くことを面倒くさがりがちですが、「図を書いたほうがわかりやすい!」とお子様が納得できるように仕向けていくとよいでしょう。冒頭にも記しましたが、各ページ下部「なぜ」に書いてあるように理由も説明できるようにしておくとよいです。
「学び3」について、174ページのリード文に書かれている「分ける・移す・取り除く」は非常に重要な考え方です。今後、図形問題を解く時に、問題を見た瞬間に考え方が頭に浮かぶようになるまで覚えることを心がけましょう。この時、「分ける」には特に注意が必要です。分けるときには、「自分が求めることができる形に」分けることが重要になります。今までに学習した長方形・正方形・三角形・台形・平行四辺形・ひし形に分けることができるかを意識しましょう。
また、図形問題基本の考え方である「同じ大きさの辺や角度に印をつける」「問題文から分かることを図に書き込む」も合わせて問題を解きながら覚えていきましょう。図を見て考えるくせをつけることが重要です。
「学び4」は紹介されている図形がそのまま入試問題で出題されることもある重要問題です。余裕のあるお子様は175ページ下部「なぜ」の考え方を説明できるようにしておきましょう。
演習では、178ページ・179ページ問1~3の基本の図形問題をはじめ、181ページ問1の図形が組み合わさった問題、182ページ問2の図形の面積を利用して高さを出す問題、182ページの問3の図形が組み合わさった応用問題、182ページ問4の道を移動させる問題を優先して取り組むとよいでしょう。テストで出やすい問題です。
余裕があるお子様は、183ページ問5・問6の等積変形を使う問題、185ページ問11の重なった紙の問題、185ページ問12の図形の応用問題に取り組むとよいでしょう。考え方も含めてテストや入試で出やすい問題です。
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