No.1327 国公立早慶上理GMARCHの合格実績は100超え、サッカー、水泳では全国区の文武両道な十文字中学校(塾対象学校説明会レポート)

校舎外観(筆者撮影)

実施日:2023年6月7日(水)

今回の内容は以下の5点です。
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1.2024年度中学入試について
・2024年度入試の変更点
・2科・4科選択の判定方法
・複数回受験のメリット
2.進路指導ついて
・2023年度の大学合格実績
・大学との連携について
3.建学の精神・教育目標について
・自彊不息(じきょうやまず)の精神
・十文字の教育目標とは
4.主体的に行動する人材を育てる具体的取り組み
・数学における個別最適化学習プログラム『J-PALM』の導入
・行事・生徒会活動を通して主体性を育てる
5.1学期に行われる学校説明会・イベント一覧
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1.2024年度中学入試について

【2024年度入試の変更点】

 2023年度入試要項から、以下の点が変更となります。

・英検利用入試の新設(2/1の9時に試験開始)
「英検みなし点」+国算の高得点の合計で判定されます。
「英検みなし点」は、4級→50点、3級→70点、準2級→90点、2級→100点です。

・思考力型入試から思考作文入試に変更(2/1の11時30分に試験開始)
2023年度入試の思考力型入試は「理科系・社会系記述式総合問題」でしたが、2024年度の思考作文入試は以下の内容となります。
[思考作文入試の内容]
○50分・400字程度(未定)
○ルーブリック評価:評価の指標と基準を表にしたルーブリック評価表による成績評価方式
○サンプル問題は2学期の説明会で発表予定

第2回入試(2/1の午後)の募集定員が60名→50名に。

得意型入試(2/3の午後)の内容変更
 2023年度は「英語・国語・算数から1科選択または2科選択」でしたが、2024年度の得意型入試は以下の内容となります。
[得意型入試の内容]
○英語・国語・算数から2科を事前選択
○判定は、2科のうち高得点の教科の得点を2倍+もう一方の教科の合計

・帰国生入試が廃止となる代わりに帰国生に優遇措置
11月に実施していた帰国生入試は廃止となりますが、帰国生の資格を有する場合はすべての受験回で以下の加点があります。
 満点100点→+5点、満点200点→+10点、満点300点→+15点

・第1回入試で2科を選択した場合、11時前には入試が終了し、11時30分開始の「思考作文入試」、さらには15時30分開始の「第2回入試」と連続して受験できるため、最大3回の合格のチャンスが与えられます。

【2科・4科選択の判定方法】

 2科と4科入試の合否判定は以下の方法で行われます。

・4科受験者:4科の合格基準点に達した場合または2科の合格基準点に達した場合に合格となります。
 2科受験者:2科の合格基準点に達した場合に合格となります。
 例えば、4科の合格基準点が180点、2科の合格基準点が120点として、4科受験を選択して、4科の合計得点が160点、そのうち2科の合計得点が130点であった場合、4科の合格基準点には達していませんが、2科の合格基準点を超えているため「合格」となります(入学した生徒にはどの基準点で合格したかは伝えられません)。

【複数回受験のメリット】

 複数回受験をした場合、以下のメリットがあります。
1.合格の権利を持ったまま、特待生に何回でもチャレンジできます。
2.同時出願の場合に受験料割引きの制度があります。
3.得点がボーダーラインの場合は優遇措置があります。

2.進路指導ついて

【2023年度の大学合格実績】

 2023年度の主要大学合格実績は以下の通りです。
国公立大:14名、早慶上理:31名、GMARCH:59名、医歯薬獣看:38名
 また進学先の学部の内訳は以下の通りです。
理工学:31%、人文科学:30%、社会科学:21%、教育・芸術他:18%

【大学との連携について】

 東京薬科大学とはすでに高大連携が結ばれ、早稲田大学との連携も進められています。学校主催の大学キャンパス訪問といった交流が行われています。

3.建学の精神・教育目標について

【自彊不息(じきょうやまず)の精神】

 同校では、創立者の十文字こと氏の言葉「身をきたへ こころきたへて 世の中に たちてかひある 人と生きなむ」のもと、「いつまでも自分を高めることを続ける」の意味である「自彊不息」を建学の精神としています。
 その精神を体現しているのが毎朝行われている「自彊術体操」です。全校生徒が毎朝校庭に集まり、10分間体操をすることで、心身ともに体を目覚めさせています。
 重要なのはこの体操を毎日やり続けること。ここに自彊不息の精神が反映されています。

【十文字の教育目標とは】

 同校が掲げる教育目標は以下の3点です。
1.主体性の伸長
2.基礎学力の徹底
3.社会性の涵養(かんよう:自然に水がしみ込むように、徐々に養成すること)

 特に重視しているのが主体性で、「生徒の興味関心の種まきをすること」「自分で選択させること」を実践することで、生徒の自主性を伸ばすように日々心がけているとのことです。

4.主体的に行動する人材を育てる具体的取り組み

【数学における個別最適化学習プログラム『J-PALM』の導入】

・『J-PALM』(ジェーパル)とは、
 Jumonji  十文字中学高等学校
 Personalized  一人ひとりに最適な手法で
 Active  より思考をアクティブに
 Learning 学びを深めよう!
 in Mathematics 数学を楽しもう!

 のアルファベット頭文字をとって名付けられたプログラムです。令和4年度から中学1年生・高校1年自己発信コースで導入を開始しました。
 「自らの学びを自ら調整して、自分の可能性を自分の手で育てよう」というモットーのもと、数学という教科の学習を通して生徒の主体性を育てることを目標にしています。

・具体的なプログラムの流れは以下の通りです。
1.「概念導入」
一斉授業で新しい単元の考え方を学びます。
2.「J-PALMタイム」
自分の目標に合わせて生徒個々で学習計画をたてます。教科書や動画、ICTを活用して、自由進度でグループや個人で学習を進めます。学習計画をたてる際には、先生が一人ひとりと面談をするなどサポートします。
3.チェックテスト&フィードバック
チェックテストを踏まえて、学習内容の補足やポイントの確認をします。
4.数学探求
日常に存在する様々な課題に対して、数学的な視点から探究、発表をします。
例えば、毎朝行われる自彊術体操を題材に「自彊術は各クラス毎2列に並びます。出席番号p番の生徒はクラスの何列目の前から何番目に並んでいますか?」といった問題を発表、解答を進めるといったケースがありました。

 このプログラムを実践することで、数学が得意な生徒も苦手な生徒も、数学を楽しみながら取り組めるようにしています。

【行事・生徒会活動を通して主体性を育てる】

・同校の生徒会活動は「中央委員会」を中心に運営されます。中央委員会では生徒たちの問題意識を集めて具体的な行動に移して行きます。これまでには、校舎内の和式トイレから洋式トイレへの改築、リュック式バッグやスラックスの導入などを中央委員会から学校に働きかけ、実現を果たしてきました。

・中央委員会には体育祭を企画運営する「体育部」や文化祭の運営を主導する「文化部」があり、そこで活躍する高校生たちの姿を見て触発された中学生たちが委員会活動に参加するといった継承がなされています。その他にも図書部報道部といった、部活とは異なる自治活動が盛んに行われています。

・同校の部活動は大変盛んで、運動部が14,学芸部が22、同好会が3と数多くの部・同好会があり、その中には能楽部筝曲部、歌劇部なども含まれ、生徒それぞれが自分の個性を発揮する場が与えられています。全国レベルで高い実績を挙げる部も多く、特に高校サッカー部は全日本高校選手権とインターハイでの優勝経験を持つ名門として知られています。

5.1学期に行われる学校説明会・イベント一覧

 以下に行われるイベントへの参加はすべて予約が必要です。
 詳しくは以下をご覧ください。

 ☆十文字中学校 学校説明会・イベント情報
 

6/10(土)14:00~ 生徒案内見学会
6/11(日)9:00~  オープンスクール
6/24(土)14:00~   学校説明会
7/8(土)14:00~  学校説明会
7/15(土)14:00~ 生徒案内見学会
7/17(月・祝)9:00~ オープンスクール

 われわれ中学受験鉄人会のプロ家庭教師は、常に100%合格を胸に日々研鑽しております。ぜひ、大切なお子さんの合格の為にプロ家庭教師をご指名ください。

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