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第2回合不合判定テストも終え、受験生の皆さんはそろそろ緊張感漂う受験直前期のモードに差し掛かってきたのではないでしょうか。一日、一日気を抜けない日々が続きますが、ゴールは見えつつありますので、もうひと頑張りです!
さて、今回は理科と社会を最終的に総仕上げをするための、とっておきの方法をご紹介したいと思いますが、まずはこの時期に陥りがちな問題点を3つのケースに大別して、ピックアップしてみました。
【ケース1】
算数と国語を優先して時間とエネルギーを注いできたため、理科と社会についてはついつい後回しになってしまい、今の時期に至ってしまったケース。
【ケース2】
色々なテキストや問題集、プリントなどに手をつけて、その都度覚えたつもりでも、結局身についていないケース。
【ケース3】
塾内の出題範囲の指定された定期テストでは、ある程度の点数が取れても、いざ範囲の定まっていない公開テストになると、思うような点数が取れていない場合。
各ケース別に大まかな対策を申し上げますと、【ケース1】につきましては早急に知識を吸収し(インプット)、吸収した知識を「熱いうちに固めるために」問題演習(アウトプット)を行うことです。【ケース2】については、ばらばらになっている知識に一本流れを通すために確認テスト(アウトプット)を行った上で、間違えた分野については、正しい知識の確認作業(インプット)を繰り返すことで、次第に頭の中が整理されてきます。最後の【ケース3】に関しては、決して「完全には理解できていなかった。」とか「結局実力が付いていなかった。」ということではありません。たった一度でも、定期テストで高得点が取れたということは、当該分野での「インプット」、「アウトプット」の両面がうまく機能したはずですから、適用範囲を全範囲に広げればよいのです。
もうお気づきになられたかと思いますが、上記3つの問題点をすっきりと解決するキーワードは「インプット」と「アウトプット」です。では、今から「週例テスト問題集 小6下」(四谷大塚)の理科、社会各一冊と「特進クラスの理科」(文英堂)、「特進クラスの社会」(文英堂)を用いて、具体的な学習方法についてお話ししてゆきたいと思います。前者はアウトプット用、後者はインプット用の教材となります。
「週例テスト」は中学入試に必要な事項をすべて網羅しており、テーマ別に全14回(最後の2回は「入試直前総合問題」です。)の構成となっています。そして、テーマ一回当たりの問題数はa問題(標準問題)、bc問題(応用問題)ともに大問4〜5題となります。まず、計画を立てましょう。たとえば、一ヶ月間であれば、毎週3回分を進めてゆく必要がありますが、ここで重要なのは「電気のところは自信あるから、bc問題から始めて、つまずいた場合は、a問題に戻ろう。」とか「政治のところは苦手だから、まずはa問題からスタートしよう。」などとメリハリをつけることです。
そして、一回分の問題を解き終えたら、間違えたり、わからなかった問題は必ず「特進クラス」の該当個所を参照して、じっくり読んで、蛍光ペンでマーキングしてください。マーキングにより、頭の中が整理され、復習の際にも「重要なところとそうでないところとの見極め」により、メリハリの利いた、質の高い学習が確保されますのでぜひ実行してください。上記の学習を2回は繰り返して下さい。1回目で、間違えた問題には日付と印をつけておいて、2回目では間違えた問題のみを解きなおすという方式で、効率良く進めましょう。
以上の、インプットおよびアウトプット両面の相乗効果を集約した短期集中型学習法により、理科と社会の実力は飛躍的に伸びるはずです。ぜひ、実行されることをお勧めします。なお、アウトプット用としては、上記「週例テスト」と同じ趣旨で活用できる教材として、「ランキングシリーズ」(日能研ブックス)もおすすめです。一般書店でも入手できますので、ぜひお試しください。
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