5年生が「受験生」に変わる時期にやっておきたいこと五箇条

いよいよ今年度も中学受験本番の時期が迫ってきました。2月1日になれば5年生は、もう「受験生」です。そこで今回は、5年生に受験生になってもらう為に、手助けになりそうなことを五箇条にまとめてみました。

【受験学年の正月特訓を見学してみましょう】

お子さんを連れて、ぜひ受験学年の正月特訓を見学してみてください。緊張感のある授業を見ることで、お子さんの気持ちも引き締まったものになるでしょう。可能であれば冬期講習会ではなく正月特訓の授業を見学してください。多くの場合、冬期講習会は通常授業と同じクラス編成で実施されるのに対し、正月特訓はいくつかの校舎の生徒を集めて、普段とは違うクラス編成で実施されるようです。この方が参加する受験生の緊張感が増すはずです。また、見学するのは初日の冒頭が一番お勧めで、その次が最終日の締めの部分です。初日の冒頭は講師が「気合いを入れる」ために、ことさらに緊張感を演出することが多いです。また最終日の締めの部分は締めくくりの総括があり、これまた引きしまった雰囲気が生まれます。それ以外の日程は、いろいろな意味で慣れてきて中だるみになっている危険性があります。

普段通っている塾の正月特訓を見学するのであれば、話の通じる人(校舎長など)に事前に相談し、ふさわしいクラスを選んでもらうといいでしょう。多くの場合、成績上位のクラスのほうが意識の高い生徒が集まっている確率が高く、お子さんに見せたい授業であるはずです。見学は教室の外からでも構わないのですが、可能であれば教室に入れてもらい、後ろのほうで数分から十分間程度見せてもらいましょう。「受験生に迷惑をかけないようにそ〜っと入っていく」という行動そのものが、緊張感のある演出となるはずです。

【入試当日に学校まで受験を見学に行きましょう】

今年度の2月1日は日曜日です。学校がお休みなので、ぜひ受験見学に行きましょう。その際の留意点は以下の通りです。

【1】見学に行く学校は、必ずしも「自分の目標校」でなくてもいいと思います。むしろ、いろいろな意味での「盛り上がり」を基準に学校を選びましょう。例えば、開成中学は、各塾がその合格実績でしのぎを削っている為、応援するために塾職員も大挙して集合し、当日の校門前はものすごい状況になり、盛り上がります。生の受験の活気を見たほうが、お子さんの気持ちも盛り上がるはずです。もちろん自分の目標校が「盛り上がる」ところであれば、それがベストですね。

【2】時間は早めに行きましょう。一番たくさんの受験生がやってきて盛り上がるのは、多くの場合「集合時刻の1時間〜30分前」です。集合時刻の15分前くらいになると受験生の姿はかなりまばらになり、10分前ともなると遅刻ギリギリで走ってくる受験生もいます。そんな盛り上がりに欠ける光景を見せても効果はあまりありません。せっかくならぜひぜひ「盛り上がる時間帯」に間に合うように出かけてください。

【受験だけではなく合否発表も見学に行きましょう】

これはあまり行われていないことですが、受験の様子だけではなく「合否発表」を見に行くことは、ひとつの経験としてお勧めです。「朝はあんなに盛り上がって、みんなあんなに元気よく来ていたのに、合否結果が出るとこんなに明暗が分かれるんだね。受験の現実って厳しいんだね。」ということを実感してくれることでしょう。

【ここで目標校の過去問演習をしてみましょう】

可能であれば、入試見学に行った日に入試演習をしましょう。「入試見学→過去問演習→合否発表見学」という流れが理想です。よりいっそう感情移入し、気持ちを盛り上げることができるでしょう。演習するのは必ずしも目標校の過去問でなくても結構ですが、盛り上がりという意味では目標校のもののほうがいいでしょう。小5のこの時期までの学習内容でも、結構たくさんの問題が解けるものです。国語などは、得意な生徒であれば今の時期であってもスラスラと解いてしまうことがよくありますし、算数にしても、最も効率的な解き方にはたどりつかなくても、意外と多くの問題でなんとかかんとか正解にたどりつけるものです。

※問題の選び方と、その後の講評(ひとこと)は、状況に応じて選んでください。たとえば、ものすごく傷つきやすいお子さんにいきなり悪い点を取らせてしまっては、やる気が萎えてしまうかもしれません。また反対に「今の時期にこんなにできたんだね、やるじゃないか。」と褒めたために、調子に乗って甘い考えを抱くお子さんもいます。その辺のさじ加減もなかなか重要です。

※演習をして採点をするだけでなく、自己分析をさせ、反省点と改善すべき点を何かに書かせるのが効果的です。できるだけ自分の言葉で書かせたいところですが、難しいようであれば保護者の方が手を貸してあげても構いません。出来上がった紙は勉強机から見えるところに貼っておきましょう。このようなことはこれまでにもやってみたかもしれませんが、過去問演習は特に気持の盛り上がり効果が期待できるので、お子さんもいつもよりも真摯に反省し、誓いを立ててくれることでしょう。

【2月の第一週は特に計画的に、早めに課題をこなしましょう】

せっかくの「年度の始まり」「受験生となって最初の週」ですから、ここで何かの形を作ることは大切です。ということで、2月の第一週は特に気合いを入れて、計画的に早めに課題をこなすように仕向けてください。多くの塾では「2月の第一週は休講期間」ですので、まとめて宿題を出しますが、うまく計画を立てれば週の後半の何日かを残してすべての課題を終わらせることができるはずです。こうして「やる気になった→その結果計画的に学習できた」という形(実績)を作りましょう。もちろんこれによる好影響がずっと続くわけではありませんが、しかし年度の初めにこのような形を作ることの意義は大きいのです。

※残った数日には何をしましょうか?お勧めは「過去問演習で発見した穴を埋める」ということです。今の時期であれば、できなかった問題をすべて復習するのは難しいでしょうから、「これならば一度学習したところだし、少し時間をかければ穴を埋められる。」という分野をいくつか選んで、そこを集中的に復習して補習しましょう。これができれば、かなり達成感が得られるはずです。

【まとめ】

われわれ大人の考えでは、この時期は「5年生から受験生に変わる大事な時期」です。2月1日は大事な節目です。しかし、肝心のお子さんはそれほどの意識を持ってくれていないことが多いです。そこで、ここに挙げたようないくつかの演出を利用して、お子さんの心の中に節目を作ってしまいましょう。お子さんの気持ちが少しでも引き締まり、「自分は受験生なんだ!」と感じてくれることを願っております。

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