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今年も秋の学校見学シーズンがやってきました。保護者向け説明会や体育祭、体験授業など様々なイベントが用意されていますが、しかしそこで目にする様子は、本当の「素顔」と言えるのか? そういった不安も残ります。そこで今回は、学校見学に加えてその学校の「本当の素顔」を見抜くための裏ワザをいくつかご紹介しましょう。
学校側が行事として用意した正式な見学会ではなく、平日に個人でアポイントを取って見学に行くのがお勧めです。「そんなことできるの?」とお思いかもしれませんが、これが意外なことに、ほとんどの学校で受け入れてくれます。それどころか、運が良ければ受験担当の先生が付きっきりでエスコートしてくれます。お子さんの創立記念日などで、平日に休みがとれるようでしたら、ぜひお子さんも連れて個人的な見学会に行ってみてください。
ちなみに、よそ行きではない生の授業を見てしまったら幻滅してしまう可能性もあることをあらかじめ知っておいてください。今の世の中、私立の学校とは言え、どこかひとクラスくらいは「崩壊状態」のところがあるものです。また、中学と高校でギャップがある学校などもあります。できれば複数の学校を見て、比較検討してみてください。
学校の周辺では生徒たちもまだ「どこに先生の目が光っているかわからない。」という自覚(警戒?)のもとに行動しますが、最寄り駅まで行くと、素のままの行動を見ることができます。また、駅の近くのコンビニエンスストアでの様子も参考になります。
例えば、生徒がコンビニで買ったアイスクリームのバーをどこに捨てるでしょうか? まさかその辺にポイ???
駅でのマナーはどうですか? 声高に会話して傍若無人な様子は見られませんか? 周りの利用客に対する配慮は感じられますか?
会話の内容はどうでしょうか? 建設的な話をしていますか? 「だるい」、「めんどくせー」など退廃的な言葉ばかりが並んではいませんか?
私の家の近くにも高校があるのですが、そこの生徒たちはお世辞にも「ちゃんとしている」とは言えないです。下校時間には駅は完全に彼らの領土と化していますし、会話の内容もかなり退廃的で、小学生に聞かせたくないようなセリフが飛び交っています。
そういった「本性」「素の姿」を見るためには、最寄りの駅かコンビニエンスストアが最適です。できれば登下校時間帯に、駅周辺で生徒たちの様子を観察してみてください
これは究極の裏ワザです。さらに一歩進んで、最寄り駅から生徒たちと同じ電車に乗って、数駅の間その会話の内容を聞いてみるのです。
高校部の高学年の生徒ともなると、この時期は定期テストについての会話や予備校の話題、そして進路に関しての会話がたくさん交わされています。そういった内容を聞いていると、その生徒たちの本性がよりはっきりわかってきます。
また、車内でのマナーもチェックしてみるといいですよ。いくらパンフレットで「人間教育」を謳っていても、電車の中で他の乗客に配慮せずに傍若無人に振る舞っていたら一発で実態がばれますよね。席を必要としている人に席を譲らないようなことがあればその時点で幻滅です。逆に、それほど気にならなかった学校でも、車内で「ほら、他の人が来たからよけろよ。」なんて会話をしている生徒たちを見てしまったら、それだけで印象が180°好転しますよ。
もはや、ほとんどの私立中高が自校の宣伝のために、パワーポイントを駆使した説明会を開いたり、学習塾に挨拶回りをしている世の中です。PR活動専従の職員を配置し、説明会の前には予行演習まで行っています。ですから、説明会での「よそ行き」の顔だけでは学校を選ぶことはますます難しくなっています。
ここで挙げたものはほんの一例ですが、大事なお子さんが6年間通うかもしれない学校です。さまざまな手段を講じて、その学校の本当の姿を見抜いてください。皆さんの学校選びの一助になれば幸いです。
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