2月予約スタートダッシュキャンペーン!
この2月上旬から各塾で、2011年度がスタートしました。そろそろ1か月が過ぎましたが、勉強は順調に進んでいますか?今回は、11か月で合格するために勉強方法を大診断してみましょう!
塾では各科目の授業内で、毎回、小テストが行われることが多いですね。こうした小テストで、毎回、必ず満点を取っていますか? 早速、ここ3〜4週間分の小テストの答案を、算国理社について目の前に並べて得点をチェックしてみて下さい。
まず、漢字のテストはどうですか? 例えばサピックスであれば、デイリーA1の漢字について、翌週にデイリーチェックテスト1がありました。四谷大塚準拠の塾であれば、『漢字の学習(上)』の第1回の新出漢字8個に関して、普通は国語の第2回授業で小テストが行われた筈です。
さて、新年度第1回の漢字テストは満点でしたか? もし満点でなかったとしたら、今の勉強姿勢を見直しましょう。中学入試の国語で、漢字は必ず出題されると言っていいでしょう。この1年間に塾の小テストで出題される漢字は、中学入試に頻出のものばかりですので、これらはすべて覚えておきたいところです。
塾の小テストの範囲は、中学入試本番とは比較にならないほど僅かです。そして、あらかじめ問題と答えが与えられていると言えます(=例えば、サピックスならデイリーA、四谷大塚準拠塾なら『漢字の学習』の各回に所載の漢字から問題が出題されて、その答えは、それらのテキストに載っているのです)。
中学入試本番では、出題される問題と答えがあらかじめ与えられることはありません。しかし、塾での漢字の小テストは、出題される問題と答えがあらかじめ与えられており、しっかり勉強しておきさえすれば、確実に満点を取れるテストですので、確実に満点をとるつもりで勉強する姿勢を身につけてください。
ちなみに、巌流島の対決で、刀を抜いて鞘(さや)を海に投げ捨てた佐々木小次郎に向かって、すかさず宮本武蔵は「小次郎敗れたり! 勝つ身ならば、何故、鞘を捨てた!」と指摘しています。たしかに、小次郎が武蔵に勝利してその後も武士として生きていくのであれば、刀の鞘は必要なものであって投げ捨ててはならない物だったのです。その鞘を投げ捨ててしまったことは、小次郎が自ら勝利を投げ捨ててしまったことを象徴的に表している、と言えるでしょう。
受験生である皆さんにとって、小テスト1回分の漢字は、是非とも必要な「鞘」の筈です。その「鞘」を自ら投げ捨ててしまって、中学入試本番で敗北してはなりません。来年1月からはじまる中学入試本番で、受験する中学校のすべてに合格できる人は、毎回の小テストで連続して満点を取るような’揺るぎない勉強姿勢’を持っていると断言できます。塾講師として、あるいは家庭教師として、そうした生徒に接するときには、生徒に大変な気迫が感じられます。
宮本武蔵は、生涯、対決に敗れなかった、と言われています。皆さんも、今日から志を高く掲げて、来年の中学入試において、連戦連勝の’宮本武蔵’になって下さい。
塾の小テストで毎回、必ず「満点」を取ろう、と言いました。けれども、ここで1つ注意しておきたいことがあります。筆者の望む「満点」は、必ずしも「100点配点のあるテストでの100点」を意味しません。きっと皆さんは「ええっ?!」と疑問に思うでしょうから、まずサピックスのデイリーチェックテストを題材に、お話しましょう。
デイリーAの末尾には、まず新出漢字について解説のページがあります。そして、それぞれの新出漢字の解説の下の方に、その漢字を使う言葉が並んでいます。そして解説ページの後に、読み20題と書き20題の問題ページがあります。デイリーチェックテストは、ほとんどがこの「読み20題と書き20題」から出題されています。けれども、デイリーチェックテストのうちの1〜2題は、この「読み20題と書き20題」以外の問題になっていることがあります。そうした1〜2題は、デイリーAの解説の下の方に並んでいる言葉から出題されたりしています。
もしそうした1〜2題まで含めて小テストで得点しなければならないとすると、毎回、デイリーAの解説の下の方にある言葉まで全部、覚える勉強をしなければなりません。もちろんそこまで出来るのならば、最も良いでしょう。けれども、現実には、そこまでは出来ないのが受験生の実状です。
そこで、覚える対象を「読み20題と書き20題」の問題部分だけに絞るのです。この「読み20題と書き20題」からそのままデイリーチェックテストに出題されたものは、絶対に正解して下さい。この「読み20題と書き20題」は、事前に必ず覚える勉強を完成させた上で、デイリーチェックテストに臨んで下さい。そして、実際に全問正解という結果を出して下さい。
国語の知識(慣用句・ことわざ等々)についても同様です。デイリーAの前の方には、知識について解説のページがあります。そして、その後に、その知識についての問題ページがあります。この問題ページから出題されたものについては、デイリーチェックテストで必ず得点して下さい。
以上を前提にした場合、デイリーチェックテストでの「満点」の意味は、次のようになります。例えば、デイリーチェックテストで、漢字1題(2点)と知識2題(4点)が、デイリーAの「問題ページ」以外から出題されていたとします。この場合、 その6点を除外した「94点」が「満点」を意味します。
もしこのデイリーチェックテストで、絶対の自信を持ってこの「94点」を得点できたのなら、デイリーAを使って実際に勉強した漢字と知識については完全に出来ていたことを意味しますから、勉強方法として完璧です。毎回、こうした勉強を是非とも続けてゆきましょう。
以上のことは、サピックス以外の塾の教材についても同様です。例えば四谷大塚準拠塾の『漢字の学習』でも、新出漢字8個について、各5題の練習問題があります。そこで、毎週、練習問題に出ている合計40題の漢字は必ず覚えて、その40題から出題された小テストの問題は、絶対に得点して下さい。
さて、「満点」を取る勉強を続ける意欲を自分に沸かせる良い方法があります。100円ショップあたりで、カレンダーを1つ買って来て下さい。塾で小テストが行われる度ごとに、テスト実施日の所に、自分の得点を記録していくのです。
例えば、先程のデイリーチェックテストの場合なら、「94/94」とか「92/94」というように、分母が「満点」で分子が「自分の得点」という形で、今後ずっと記録をつけ続けるのです。きちんと勉強しておきさえすれば、必ず満点(分母の数字と分子の数字が一致!)の筈ですから、満点以外は’敗北’(小次郎、敗れたり!)だと思って、年間を通じて、絶対に連続満点を記録するぞ!!と、大いに意欲を燃やして下さい。
数字として目に見える形で記録をつけることで、年間を通じて最高のモチベーションを維持できます。そして、毎週、塾の各科目の教材を勉強することが楽しいものにさえなります。そうなったら、中学入試本番でのパーフェクト合格(全戦全勝!)に向けて、まっしぐらに進んでいることになります。志を高く掲げつつ、しっかりと足元を固めて、パーフェクト合格を確実なものにしてゆきましょう!
[本稿では、主にサピックスのデイリーチェックテストを題材に話を進めましたが、市進の場合には毎週土曜日のタスクテスト、そして、日能研の場合にはカリキュラムテストを、同じように最大限に活用すればよいでしょう]。
社会についても、触れておきましょう。各塾の小6社会のカリキュラムでは、(はじめに歴史を少し勉強した後で)、公民を新たに学びます。十数週間にわたって、憲法の用語や経済用語など、小学生には難解な言葉が出てきます(例えば「主権」・「公共の福祉」・「スタグフレーション」など)。だからこそ、小6生は、ここが頑張り所なのです。
小6の1学期の社会では、毎週1テーマずつ公民を学びます。それぞれの週にその1テーマについては、前述した「満点」を取れる勉強を仕上げてしまって下さい。
例えば、サピックスの場合なら、毎週のデイリーのうち、「デイリーステップ パート1」・「デイリーステップ パート2」・「授業の確認問題〜基礎問題〜」・「授業の確認問題〜発展問題〜」のB4の合計6ページを、完璧にするように頑張って下さい。もしそれが出来たら、中学受験生として、公民については最高の勉強を仕上げたことになります。
小5生の場合には、年度の前半で地理、そして、年度の後半で歴史を勉強していきます。この1年間で、地理と歴史の勉強を完成させるべく、毎週毎週、全力を挙げて下さい。
漢字、あるいは国語や社会の知識を完璧に覚えるには、繰り返し、繰り返し、書いてチェックテストをすることが効果的です。
そこで、サピックス生であれば、デイリーの問題ページを数枚コピーして、活用していくと良いでしょう。デイリー現物の解答欄へ直接、答えを書いてしまいますと、テストの2回目以降がやりにくくなります。コピーをとって活用する方が効率的です。
毎回の小テストで、前述した意味での「満点」を必ず取る!ということは、ケアレスミスも絶対にしない!ということです。是非とも、毎回毎回の小テストで細心の注意を払って、真剣な取り組みをして下さい。
これが約1年間、積み重なりますと、絶大な効果を発揮します。1年間に各塾で行われる小テストの回数は、4科目合わせると数百回になります。数百回にわたって、必ず「絶対にケアレスミスをしない」と心掛けて真剣な取り組みをしていた人と、全くそうした心掛けを欠いたまま漫然とテストの答えを書いていただけの人とでは、中学入試本番の試験会場でケアレスミスをする可能性に、天と地ほどの差が生じます。
これから塾で行われていく毎回の小テストが、本番でのケアレスミスをゼロにするための特訓だと肝に銘じて、必ず真剣に取り組んで、「満点」を取り続けてゆきましょう!
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