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今回は、多くの塾がお休みになるゴールデンウィーク期間中に、国語読解力を飛躍的にアップさせる毎日10分から30分でできる勉強を習慣づける期間にして頂きたく考えました。
そもそも国語の学習とはなんでしょうか。それは大きく分けて二つに分類されます。一つは語句や文法などの知識分野です。二つ目は文章に対する読解分野です。
一つ目の知識分野については毎日の反復・積み重ねが大切であるということはご存知かと思います。では読解についてはどうでしょうか。各学年の読解力を上げる方法を探してみましょう。
子供たちが実際に入試で読み解く文章は知識人や文化人の方々が書いた文章で大人向けに書かれたものです。当然ながら子供たちに向けて発信された文章ではありません。つまり大人並みの語学力が求められているのです。そこで、語学の学習という視点で考えてみると何をすべきかの工夫が見えてきます。
例えば15歳未満の子供が海外で生活した場合、机上の学習なしでも日常会話習得にかかる期間は半年から1年といわれています。未知の言語習得でも短期間で習得が可能ということです。これを中学受験生に置き換えてみますと大人向けの文章に多く触れるということが効果的な学習といえます。
では具体的に何をどう行っていけばいいのかに話を進めましょう。大人向けの文章に触れるというと読書が考えられますが、興味を持てる本を探すのは意外と大変です。また興味のないものを与えても集中して読破することはできません。そこで考えられるのは10分から30分程度でできるものになります。また、できれば文章の内容を確認するため設問があるとよいと思います。これらを踏まえて学年別に具体的な方法を考えてみます。
この学年は多くのことが未経験です。したがって多くのことを吸収する段階です。大人向けの文章に触れるという方法より語彙量を増やすことに中心を置くべきです。そこで考えられるのはニュース番組です。政治や経済といった分野ではなく文化・芸術・スポーツの分野のニュースを聞き取りし、できればメモを取ってみましょう。見終わった後に保護者の方からニュースの話題や出来事について質問をしてみて下さい。知らない言葉については説明を加えます。こうして短時間に集中させ語彙量を増やしていきましょう。
多くの文章に触れたい学年です。お手持ちの問題集や塾でのやり残し問題を読んでみましょう。もちろん問題を解くのがベストですが短時間で多くの文章に触れるためにも読むだけでも効果はあります。しかし、読む場合は必ず線を引きましょう。話題、具体例、主張、出来事、心情、心情の理由を線を引きながらチェックして読み終わった時に確認をしてみましょう。
入試問題を毎日解きましょう。実際に受験するであろう学校は秋に演習をするので、それ以外を解くようにしましょう。例えば男子なら女子校をやってみる、遠方で受験可能性がない学校をやってみるとよいと思います。1年分を全て解くのではなく文章1題に限ってやってみましょう。丸付けの際には、解説をよく読んで誤答の理由を確認して下さい。これをしないと効果が半減してしまいます。
お休みの期間は必ず毎日行うことが大切です。計画を立て自主的に行動するように促すことも大切です。これをきっかけに今後の学習習慣を自主的なものにしていきましょう。前述の方法以外には子供新聞の1面を毎日読むのも効果的です。
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