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これまで大学医学部の学費は高い、というイメージが強くありましたが、その医学部の学費が下がっているのはなぜなのでしょうか? 深刻な医師不足による医師への需要の高まりと、少子化が進む中で少しでも優秀な学生を確保しようという大学側の狙いが相まったからです。学費が下がることで、大学医学部受験はより過熱の度合いを高めているのです。
近年、景気の回復で就職状況が改善したことから、大学受験でも文系の人気が高まっている傾向にありますが、それでも医学部受験の人気は依然として高い水準となっています。2017年度の私立大学医学部の志願者数は約94,000人と、最近5年間増加し続けており、志願者倍率に至っては、2017年度入試で34.5倍と、非常に厳しい戦いが繰り広げられています。国公立大については、2014年頃のピーク時よりは、幾分か落ち着いてきましたが、それでも前後期合せて約28,000名と、医学部志願者が多い状況は変わっていません。
医学部の学費が下がっていることに加えて、2013年より開始した「子や孫への教育資金の一括贈与制度」が医学部受験に大きな影響を与えています。お子さんやお孫さんに教育資金を援助する場合に1500万円までなら非課税になるというこの制度を利用して、例えば祖父母の方々が、お孫さんの学費をまかなわれるといったケースが多く見られるようになりました。
こうした経済的な環境の変化で、これまでは親御様が医師のご家庭で、お子さんも医学部受験の道を進むというケースが比較的多かったのですが、最近では親御様が医師ではないお子さんが医学部を志望されるケースも、とても多くなってきました。
それでは、大学の医学部に入学するためには、どのような学習環境を選べばよいのでしょうか?端的に言えば、中高一貫校に進学することです。
参考までに、プレジデントファミリー社の『医学部進学大百科 2018完全保存版』に掲載された、「国公立医学部現役合格率ランキング」を見てみましょう。そこに顕著な傾向が見られます。
ランキングの上位10校は以下の通りです。
1位:灘、2位:久留米大付設、3位:愛光、4位:北嶺、5位:東海、6位:甲陽学院、7位:ラ・サール、8位:桜蔭、9位:広島学院、10位:白陵上位10校を私立の中高一貫校(高校から一部入学する併設型も含む)が独占、20位まで目を広げても国立の筑波大附属駒場(12位)、広島大附属(19位)が入る以外は、すべて私立中高一貫校がランキングを占めているのです。
これほどまでに圧倒的な割合で大学医学部の実績を挙げている中高一貫校ですが、そのカリキュラムはなぜ強いのでしょうか?
高校3年生の1年間を、医学部対策に特化した演習に充てることができるからです。中高一貫校では、高校2年生の終わりまでの5年間で、高校で履修すべき内容を習得するというカリキュラムのもとに学習が進められます。国公立の医学部では、センター試験でほとんどの大学が5教科7科目を課し、そこで9割近くの得点が必要となります。さらに難度の高い二次試験に対応するには、中高一貫校のカリキュラムで学習を進めることが圧倒的に有利になるのです。
中高一貫校で実践されている、高いレベルのキャリア教育とはどのようなものなのでしょうか?
例えば広尾学園の医進サイエンスコースでは、高校1年から3年の希望者を対象に順天堂大学医学部附属練馬病院と提携して「病理診断講座」というセミナーを開催しています。2016年に行われたセミナーでは、まず乳がんの診断、治療に関する講義を受けてから、乳がん診断の実習と診断を4人1組のグループで行います。その後、講師と参加者の前で、グループごとに研究結果を発表するカンファレンスが開催され、その発表で最優秀に選ばれたグループには、実際の乳がんの手術に立ち会うという権利が与えられるのです。
また、東邦大への推薦枠を持つ千葉の東邦大東邦では、医学部進学希望者を対象として「ブラックジャックセミナー」が行われています。このセミナーは東邦大学の佐倉病院で行われ、手術用の針と糸を用いての縫合体験や、モニターを見ながらの内視鏡手術の疑似体験など、最新の医療機器を使った実習体験が実施されています。
卒業生に医学部進学者が多いことも在校生にとっては大きなメリットとなります。暁星中学では、同校出身の医師によって構成される「暁星医会」により、心臓マッサージのやり方の練習や、実際に手術で用いられる器具を使って、模型の胃を縫合する体験実習などが行われています。 このようなキャリア教育がこれから医学部進学を目指す生徒達にとって、具体的なイメージを抱き、医学部受験に向かう高いモチベーションを享受することができる、貴重な体験の場となることは言うまでもありません。
また、こうした学校の取り組みは、医学部進学者を輩出するだけでなく、卒業生の体験を後輩達に伝えることができる、というメリットにつながります。特に医学部受験は、面接・小論文が実施されることが多く、それらの試験内容は、実際に受験した先輩生徒からの生の情報が大きな意味を持つのです。
私立の中高一貫校の中には、中学入試の段階で医学部受験に特化した医学部進学コースを設けている学校もあります。先述の広尾学園中学の医進・サイエンスコースや、埼玉栄中学の医学クラス、江戸川取手中学の医科ジュニアコースなどがそれにあたります。また、開智高校では高校2年・3年を対象に、医系コースが設置され、暁星国際高校では土・日曜日に医学部進学希望者を対象とした医学進学室の講座が開催され、中学生も参加できるようになっています。
こうした医学部受験に特化したコースは、これからも様々な学校で設置されることが推測されます。
医学部に強い学校の人気とは、どれくらいにまで達しているのでしょうか?実際の入試での実質倍率の変化を見てみましょう。
広尾学園の医進サイエンスコースは、2015年度3.2倍、2016年度3.4倍、2017年度3.9倍と上昇を続け、2018年度には4.7倍にまで達しました。埼玉栄の医学コースも、2018年度入試では2017年度から医学クラス1で1.1倍から1.3倍、医学クラス2で1.3倍から1.4倍、医学クラス3が1.3倍から1.5倍、医学クラス4では1.3倍から1.6倍と、すべての回で倍率がアップしています。他にも2018年度入試では、江戸川取手の医科ジュニアコースが2/5に実施する第3回で6.7倍という高い数値を出し、2017年度入試から高校募集を廃止して完全中高一貫校となった東邦大東邦では、2/3に実施された第3回で、男子20.6倍、女子20.6倍と、非常に高い数値に達しました。
こうした数値を見ても、中学入試を大学医学部に入学するための重要なファーストステップと考えているご家庭が増えていることがうかがえます。
高齢化社会と称されて久しい日本ですが、2035年には国民の5人に1人が85歳以上になるとも言われています。一方で医師不足が進む中で、医師への需要がより高まることは必至で、もとより尊敬され、安定した職業である医師をわが子の仕事として考える親御さんがこれまで以上に増えるであろうことは、想像に難くありません。私共、中学受験鉄人会と致しましても、そうしたニーズに応えられるように家庭教師指導に邁進し、また積極的に情報発信をして参ります。将来の日本社会を支える医師の輩出に、微力ながら貢献して参りたいと思います。今後とも、どうかご活用ください。
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