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維新三傑の一人で天竜川の治水事業に多大な影響を及ぼした有名な偉人をご存知ですか?など、今月は台風、地球温暖化をテーマに入試で出題されそうな時事問題をご紹介します。自然災害と人間との戦いの歴史を振り返ることは、日本の政治史を振り返ることにつながります。時事問題から一歩踏み込んで、社会を広く見る目を養いましょう!それが社会の入試問題の得点力アップに直結します。
気象庁は、昨年甚大な被害をもたらした台風に対し42年ぶりに以下の通り命名し、発表しました。
・台風15号:「令和元年房総半島台風」
房総半島中心に記録的な暴風と大規模停電が発生。
・台風19号:「令和元年東日本台風」
記録的な豪雨により東日本各地で大規模水害が発生。
台風としては昭和52年の沖永良部台風以来、また近年の自然災害では「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」以来の命名となります。気象庁が甚大な被害をもたらした自然災害に命名をする目的は、「防災関係機関等による災害発生後の応急・復旧活動の円滑化を図るとともに、当該災害における経験や貴重な教訓を後世に伝承することを期待するもの」(気象庁公式HPより)とされています。
気象庁 画像引用元:国土交通省 気象庁HP
気象庁は国土交通省の外局(がいきょく)ですが、以下の3つのうち国土交通省の外局ではない機関を選びなさい。
※外局とは、各省の直属ではありますが、その内部部局の外にあって、特殊な任務を所管する行政機関のことを指します。庁と委員会の2種類があります。
ア.観光庁 イ.消防庁 ウ.海上保安庁
イ
消防庁は総務省の外局です。ちなみに、東京消防庁は東京都に属する組織ですので混同しないように気をつけましょう。
千代田区洪水ハザードマップ(神田川版) 画像引用元:千代田区HP
洪水ハザードマップに掲載されている内容について、以下の空欄にあてはまる言葉を答えなさい。
浸水の予想される( )、想定される浸水時の( )
解答:
浸水の予想される(区域)、想定される浸水時の(浸水深)
ハザードマップには洪水ハザードマップ以外にも、土砂災害ハザードマップや津波ハザードマップ、地震ハザードマップなどがあり、対象とする自然災害によって異なる内容になります。それぞれの内容と有効な使い方を確認しておくようにしましょう。
昨年の台風のニュースでは、治水の重要性について再認識させられました。治水について次の問題を考えてみましょう。
金原明善 画像引用元:国立国会図書館
水害から領地や人々の生活を守るための治水事業は時代を問わず不可欠な取り組みであり、武田信玄や徳川家康などが成し得た治水事業は現代の私たちの生活をも守ってくれています。明治時代に「暴れ天竜」と言われるほどに度々の水害を起こしていた天竜川の治水事業に取り組んだのが金原明善(きんぱらめいぜん)でした。明善は自らの全財産を献納する覚悟で臨んだ治水事業について、当時の政府の内務卿(ないむきょう)であった人物に謁見(えっけん)を申し出、受け入れられます。この人物は版籍奉還や廃藩置県などの政策を推し進め、維新三傑の一人と言われています。人物名を答えなさい。
※謁見とは、身分の高い人にお目にかかることです。
大久保利通
この大久保利通の謁見を経て、金原明善による堤防の補強・改修を中心とした、天竜川の近代的な治水事業が始まることになります。
ちなみに維新三傑は大久保利通、西郷隆盛、木戸孝允の3人を指します。
2月13日、南極大陸で観測史上最高となる20.75℃が観測されたことが明らかとなりました。ブラジル人の研究者シェフェル氏は、この記録が一度だけのものであり、「気候変動の傾向としては意味を持たない」と指摘していますが、南極での20℃超えは地球温暖化の影響によるものとの懸念は拭えず、今後の長期的な気温上昇の兆候となる可能性も指摘されています。
地球温暖化の研究を評価し、政治に反映させることを目的とした世界的な組織を、アルファベット4文字で何と言いますか?
IPCC
正式名称は「国連気候変動に関する政府間パネル」です。数年おきに発行される「評価報告書」は地球温暖化に関する報告書で、国際政治および各国の政策に強い影響を与えています。
ユネスコ(国連教育科学文化機関)は4年前の2016年5月に、地球温暖化の影響で29ヶ国、計31ヶ所の世界自然遺産と文化遺産が危機に直面しているとの報告書をまとめました。その中で、日本のある地域が流氷の減少による生態系への影響を指摘されました。2005年に世界遺産に登録されたこの地域の名前を答えなさい。
知床(しれとこ)
知床流氷
知床に関連して、流氷が見られる「オホーツク海」、また知床周辺の阿寒湖(あかんこ)、釧路湿原が登録地となっている「ラムサール条約」の名前もおさえておきましょう。ラムサール条約の正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」です。
名古屋港ガーデンふ頭に係留されているふじ 画像引用元:ウィキペディア
現在、日本の南極観測船は「しらせ」がその役割を担っていますが、歴史をさかのぼると1957年から1962年までを「宗谷(そうや)」が、その後宗谷の老朽化により3年間の間隔を置いて、1965年から1983年に「ふじ」、1983年から2008年を初代「しらせ」が、そして2009年より2代目「しらせ」がバトンを引き継いで現在に至っています。
「ふじ」が南極観測船となった1965年当時の日本の内閣総理大臣で、非核三原則を唱え、ノーベル平和賞も受賞した人物の名前を答えなさい。
佐藤栄作
佐藤栄作については、日韓基本条約の締結、小笠原諸島・沖縄の国土復帰といった業績を残したこともおさえておきましょう。
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