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1月21日、本屋大賞のノミネート作品10作が発表されました。先日、芥川賞を受賞した21歳の新鋭、宇佐見りん著『推し、燃ゆ』や、アイドルグループNEWSとしても活躍中の加藤シゲアキ著『オルタネート』も選ばれていています。今回はノミネート作品や作家を中学受験的観点から見ていきたいと思います。
作品として、絶対に外せないのが伊坂幸太郎著『逆ソクラテス』です。本作品はこの2月の入試で出る可能性が高いと考えています。鉄人会ではすでにメルマガ【No.953 大逆転劇の裏テーマ「他者理解」を読み取る!『非オプティマス』(短編集『逆ソクラテス』より)伊坂幸太郎(集英社)】で解説しています。物語文の読解力養成にもお勧めの1冊です。
次に作家に注目してみますと、青山美智子は、『きまじめな卵焼き』(短編集『木曜日にはココアを』収録)が2018年度開成中で出題され、同短編集収録の同名の短編『木曜日にはココアを』も、2020年度青山学院中等部にて出題されています。
さらに、深緑野分著『緑の子どもたち』(『飛ぶ教室2017年夏』収録)も、2018年度麻布中で出題されるなど中学受験的にも押さえておいてほしい作家がノミネートされています。
本屋大賞は、書店員さんが“一番売りたい本”を選ぶという趣旨の賞ですが、実は中学受験的にも注目して頂きたい作品や作家がノミネートされますので、毎年注目して頂ければと思います。
大賞は、4月14日(水)に発表されます。
《全ノミネート作品はこちらです》
・『犬がいた季節』伊吹有喜(著)双葉社
・『お探し物は図書室まで』青山美智子(著)ポプラ社
・『推し、燃ゆ』宇佐見りん(著)河出書房新社
・『オルタネート』加藤シゲアキ(著)新潮社
・『逆ソクラテス』伊坂幸太郎(著)集英社
・『この本を盗む者は』深緑野分(著)KADOKAWA
・『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ(著)中央公論新社
・『自転しながら公転する』山本文緒(著)新潮社
・『八月の銀の雪』伊与原新(著)新潮社
・『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう(著)中央公論新社
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