新6年生の皆さんへ、受験動機・志望動機を親子で明確にしておきましょう

いよいよ4月から6年生になり、本格的に中学受験生として、大切な1年(実質10か月弱)がスタートします。ぜひ、この時期に「なぜ中学受験をするのか?なぜ○○中学を目指すのか?」という動機を明確にしておきましょう。

受験生本人を含めた家族みんなでよく話し合い、みんなが納得した理由を紙に書いておくことをお勧めします。4、5年生から塾に通い中学受験勉強を始められているご家庭も多いと思いますが、6年生になるこのタイミングで改めて受験への覚悟を決めるためにも「なぜ中学受験をするのか?なぜ○○中学を目指すのか?」を再確認することはとても大切です。

今後の受験勉強において、全てが順調に進んでいけばいいのですが、多くの場合、成績が下がったり、やる気が全く出なくなったり、親御さんもこんなに色々苦労するなら公立中でもいいのではないか、といった迷いが生じるなど、あらゆる問題に直面します。その時に、ネガティブな感情から学習への取り組みが疎かになったり、最悪、中学受験をあきらめたりするようなことになるなど、後悔することがないようにするためにも、動機を明確にしておくことはとても重要です。

また、何か問題にぶつかっても子供が納得できる説明や冷静な判断が出来るようになります。つまり親御さんから子供への説得法(攻略法)になり、同時に親御さん自身の受験に対する考え方の軸もブレないようになります。具体的には親御さん目線の理由、子供目線の理由が幾つかあるかと思いますが、例えば次のような理由が挙げられます。

  • (1)大学受験を想定して進学実績のいい中高一貫校を志望したいから
  • (2)将来の夢が医者になることだが、医学部進学実績が高いから
  • (3)大学の付属中に進学して、中高の学生生活を部活に没頭したいから
  • (4)公立中に比べて施設面で充実しているから
  • (5)高校入試をせず、中3の夏休みに語学短期留学をするなど6年間を有効に使えるから
  • (6)価値観、タイプの似た一生の友達が作りやすいから
  • (7)尊敬している兄、姉や先輩が進学し充実しているから
  • (8)○○中学の特徴ある授業カリキュラムに魅力を感じるから

その他、色々あるかと思いますが、親子で目指したい中学について、具体的に話したことを箇条書きすることをお勧めします。そして何かスランプに陥った時に、その紙を見ることが再度勉強へのエンジンをかける一助になるはずです。また、志望中学校についてより深く考える機会となりますので、じっくり話し合った後に、春からの学校説明会や学園祭に参加すると、よりイメージが湧きやすくなります。イメージが湧くと、この中学校に入りたいという気持ちがより高まり、勉強への意欲もより増す、という好循環を作り出せます。

明確にした志望理由は心の支えとなり、同時に中学受験への『覚悟』となります。秋から冬にかけて精神的につらい時期も乗り越えていく大きな力となり、最終的に志望校合格へとつながっていくことでしょう。

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