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埼玉県の学校の入試に続き、千葉県の学校の入試もスタートしました。今回は速報第1弾として配信しました1月18日配信のメルマガ『速報第1弾!1月校でこれが出た!時事問題と国語出典』の続報として、新たに分析対象とした学校について、社会の時事問題と国語の出典の内容をお知らせします。時事問題については、2月に入試がある学校でも同じような問題が出される可能性がありますので、ぜひ第1弾と合わせて参考にしてください。
第2弾で対象となるのは、以下の学校の入試です。
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大宮開成中:第1回(1/10実施)、特待選抜(1/12実施)
栄東中:B日程(1/16実施)、東大Ⅱ(1/18実施)
淑徳与野中:第1回(1/13実施)
市川中:第1回(1/20実施)
東邦大東邦中:前期(1/21実施)
昭和学院秀英中:午後特別(1/20実施)、第1回(1/22実施)
渋谷教育幕張中:1次(1/22実施)
立教新座中:第1回(1/25実施)
専修大学松戸中:第1回(1/20実施)、第2回(1/26実施)
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まず結論として、メルマガ第1弾、第2弾で分析対象とした入試問題を総括して、複数校で出題対象となった以下のテーマについては、2月の入試でも出題される可能性が高いと言えますので知識の整理をおすすめします。
・沖縄返還から50年
・日中国交正常化から50年
・参議院選挙
・こども家庭庁
・イギリス
・ウクライナ侵攻
・新型コロナウィルス
・SDGs
まず参議院選挙をテーマとした出題が複数の学校で見られました。
・昭和学院秀英中(第1回)⇒参議院の任期を答えさせる問題。
・専修大松戸中(第1回)⇒「参政権」の名称を書かせる問題。「臨時国会」についての問題。「マニフェスト」を選択肢の文章に含む問題。
公民の基本知識を問う内容ですので、確実に覚えられているか確認しておきましょう。公民の基本知識という点では、立教新座中(第1回)では、「知る権利」の名称を書かせる問題、憲法第1条、憲法改正に関する問題が出題されています。参議院選挙については、2022年7月23日配信メルマガ『次の入試で出る!注目の社会時事予想問題付き(第26回参議院選挙公示、群馬県伊勢崎市で40.2度、G7サミットがドイツで開幕)』で解説していますので、参考にしてください。
・立教新座中(第1回)⇒エリザベス女王死去に関する新聞記事をもとにした出題があり、その中にはイギリスの旧植民地であった「カナダ」に関する問題も含まれています。
・大宮開成中(第1回)では、今年の時事ではないですが1997年に香港を中国に返還した国名として「イギリス」を書かせる問題が出ています。
イギリスについてはメルマガ第1弾で分析対象とした学校でも開智中(先端1)でイギリスの現在の首相の名前に関する問題が出されましたので、注意が必要です。
・市川中⇒日中国交正常化から50周年に関連して、紀元前3世紀末から17世紀半ばまでの日本と中国の関係の歴史についての問題が大問として出されました。日中関係の歴史は時事でなくとも重要なテーマですので、年表を見ながら時代ごとにポイントを整理しておくとよいでしょう。
日中国交正常化から50周年については、メルマガ第1弾で分析対象とした学校でも浦和明の星中(第1回)で日中共同声明発表当時の日本と中国の首相の組合せとして、「田中角栄―周恩来」を選ばせる問題が出されています。
エリザベス女王死去について、また日中共同声明発表から50年については、2022年10月22日配信メルマガ『次の入試で出る!注目の社会時事予想問題付き(エリザベス女王が死去、政府・日銀が為替介入、日中国交正常化50周年)』で解説していますので、参考にしてください。
・淑徳与野中⇒国際連合の安全保障理事会についての正誤問題が出され、「拒否権」「常任理事国」といった語句を含む選択肢がありました。
・専修大松戸中(第1回)⇒「ウクライナ」の国名を穴埋めのかたちで書かせる問題が出されています。
未だ戦争の最中にあるためか、メルマガ第1弾で対象とした学校を含め、ウクライナ侵攻に関する出題は多いとは言えませんが、重大ニュースであることは間違いありませんので注意が必要です。ロシアのウクライナ侵攻に関するニュースついては以下のメルマガで解説していますので、参考にしてください。
・2022年2月19日配信メルマガ『次の入試で出る!注目の社会時事予想問題付き(緊迫のウクライナ情勢、トンガ諸島の海底噴火、佐渡金山を世界遺産登録に推薦、RCEP協定が発効)』
・2022年4月29日配信メルマガ『次の入試で出る!注目の社会時事予想問題付き(国連総会ロシア非難決議を採択、高松塚の国宝壁画発見から50年、初の「電力需給逼迫警報」)』
・2022年6月23日配信メルマガ『次の入試で出る!注目の社会時事予想問題付き(沖縄の本土復帰から50年、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟申請書を同時提出、岸田首相とバイデン大統領の日米首脳会談)』
・2022年12月17日配信メルマガ『決定版!2023年入試で出る社会時事はこれだ!予想問題付き』
メルマガ第1弾で開智中(先端1)が出題したテーマとして取り上げた「こども家庭庁」について、昭和学院秀英中(第1回)でも「厚生労働省・ヤングケアラー・社会福祉」の組合せを選ばせる問題が出されました。
新型コロナウィルスに関する問題では、淑徳与野中(第1回)で「テレワークと外食・内食」の組合せを選ばせる問題、「中食」、「ゴートゥー(Go To)キャンペーン」を書かせる問題が出されました。
今年の時事問題ではありませんが、SDGsに関する出題も複数校で見られました。栄東中(B日程)では、SDGsの具体的な行動と目標の組合せを答えさせる選択肢問題が、専修大松戸中では第1回でマイクロプラスチック問題の解決がSDGsのどの目標と関係が深いかを選ばせる問題、第2回で問題文中にある「SDGs」をヒントに「持続可能」を漢字で書かせる問題が出ています。
渋谷教育幕張中では鉄道開業から150年をテーマとした文章をもとにした出題がありました。問題内容は多岐に渡り、その中には円安の影響に関する問題も含まれています。鉄道開業については、2022年11月23日配信メルマガ『次の入試で出る!注目の社会時事予想問題付き(健康保険証をマイナンバーカードに一本化、鉄道開業150周年、世界の地質遺産に兵庫の玄武洞と野島断層)』で解説していますので、参考にしてください。周年問題は浦和明の星中(第1回)、栄東中(東大特待Ⅰ)でも出されましたので、注意が必要です。2022年は高松塚の国宝壁画発見から50年でもありますので、2022年4月29日配信メルマガ『次の入試で出る!注目の社会時事予想問題付き(国連総会ロシア非難決議を採択、高松塚の国宝壁画発見から50年、初の「電力需給逼迫警報」』もぜひご覧ください。
国語の出典では、メルマガ第1弾で対象とした学校を含めると、物語文で2つの作品が複数校での出題となりました。『夏の体温』(瀬尾まいこ)が開智中(先端A)と専修大松戸中(第1回)で、『タイムマシンに乗れないぼくたち』(寺地はるな)が浦和明の星中(第1回)と栄東中(B日程)で出されています。どちらの作品も出題された範囲は重なる部分が多く、特に『タイムマシンに乗れないぼくたち』は、ほぼ同じ箇所からの出題でした。どちらも短編集ですが表題作品が出題対象となっています。
新作以外では、頻出作品の出題が依然として目立っています。大宮開成中(第1回)の『向かい風で飛べ!』(乾ルカ)、同校(特待選抜)の『サクラ咲く』(辻村深月)、昭和学院秀英中(第1回)の『朔と新』(いとうみく)は、塾のテストや過去問演習で触れる機会が多い作品で、人気作品は変わらず出題される可能性が高いことが示されました。
説明文では、メルマガ第1弾で伊藤亜紗の作品が複数校で出題されていた旨をご紹介しましたが、今回の分析対象校の出典を見ても頻出作家の作品の人気は高く、稲垣栄洋の『雑草はなぜそこに生えているのか』が昭和学院秀英中(第1回)で、山極寿一の『人生で大事なことはみんなゴリラから教わった』が東邦大東邦中(前期)で出題されていました。
第1回
時事問題ではないですが、
・1997年に香港を中国へ返還した「イギリス」の国名を書かせる問題
・香港の民主化運動、ミャンマーのクーデターが選択肢に含まれる問題
が出ました。
特待選抜
時事問題ではないですが、人権を守る取り組みについて「UNHCR」、「女性差別撤廃条約」「国際人権規約」「子どもの権利条約」が選択肢に含まれる問題が出ました。
第1回
説明文:内山節「私たちは何処に行こうとしているのか」(アエラムック46『新環境学がわかる。』に掲載)朝日新聞社 (1999/2/1発売)
物語文:乾ルカ『向かい風で飛べ!』中央公論新社 (2013/12/9発売)
特待選抜
説明文:上田正仁『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』ブックマン社 (2013/7/6発売)
物語文:辻村深月『サクラ咲く』光文社 (2014/3/12発売)
B日程
SDGsに関して、具体的な行動と目標の組合せを答えさせる選択肢問題が出されました。
東大Ⅱ
時事問題の出題はありませんでしたが、「ハザードマップ」を書かせる問題が出されました。
B日程
説明文:齋藤孝『書ける人だけが手にするもの』SBクリエイティブ (2022/1/6発売)
物語文:寺地はるな『タイムマシンに乗れないぼくたち』(短編集より表題作)文藝春秋 (2022/2/8発売)
東大Ⅱ
説明文:吉永明弘『はじめて学ぶ環境倫理』筑摩書房 (2021/12/9発売)
物語文:森埜こみち『すこしずつの親友』講談社 (2022/6/23発売)
第1回
・ロシアのウクライナ侵攻に関連して、国際連合の「安全保障理事会」での「拒否権」が出題対象になりました。
・新型コロナウィルスについて、「テレワークと外食・内食」の組合せを選ばせる問題、「中食」、「ゴートゥー(Go To)キャンペーン」を書かせる問題が出されました。
第1回
説明文①:ヨハン・ノルベリ『OPEN』NewsPicksパブリッシング (2022/4/29発売)
説明文②:稲垣栄洋『植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし』筑摩書房 (2016/4/5発売)
物語文:柏葉幸子「桃の花が咲く」(『18枚のポートレイト』所収)理論社 (2022/3/7発売)
第1回
・日中国交正常化から50周年に関連して、紀元前3世紀末から17世紀半ばまでの日本と中国の関係の歴史について出題されました。
・時事問題ではありませんが、「カーボンニュートラル」を書かせる問題が出されました。
第1回
説明文①:佐藤喜和「となりのヒグマ―アーバン・ベア問題とはなにか」(全文掲載、出典元不明)
説明文②:佐藤喜和『アーバン・ベア となりのヒグマと向き合う』東京大学出版会 (2021/7/17発売)
物語文:大島真寿美「うまれたての星」(『小説すばる』2022年9月号より連載中)集英社 (9月号は2022/8/17発売)
前期
時事問題ではありませんが、「生物多様性の観点から重要度の高い海域」を指定する省庁として「環境省」を選ばせる問題が出されました。
前期
説明文:山極寿一『人生で大事なことはみんなゴリラから教わった』家の光協会 (2020/8/21発売)
物語文:朝井リョウ「清水課長の二重線」(『20の短編小説』所収)朝日新聞出版 (2016/1/7発売)
午後特別
※入試科目が算数・国語の2科目のため、社会はありません。
第1回
・参議院選挙に関連して、参議院の任期についての問題が出ました。
・「こども家庭庁」に関連して、「厚生労働省・ヤングケアラー・社会福祉」の組合せを選ばせる問題が出ました。
・「政府開発援助(ODA)」「経済協力開発機構(OECD)」が選択肢に含まれる問題が出ました。
午後特別
以下の3つの文章からの出題でした。
説明文①:関根佳恵『13歳からの食と農』かもがわ出版 (2020/10/31発売)
説明文②:石坂匡身・大串和紀・中道宏『人新世の地球環境と農業』農山漁村文化協会 (2020/3/13発売)
説明文③:小林富雄「食品ロス 日本の特殊事情」(出典元不明)
第1回
説明文:稲垣栄洋『雑草はなぜそこに生えているのか』筑摩書房 (2018/1/10発売)
物語文:いとうみく『朔と新』講談社 (2020/2/6発売)
1次
・鉄道開業から150年をテーマとした文章をもとに、円安の影響についての問題、バリアフリーに関する問題などが出ました。
・2021年に世界遺産に登録された奄美大島の形を選ばせる問題が出ました。
1次
随筆文:鶴見俊輔「おとなをねぶみするひま マークトウェーン『トム・ソーヤの冒険』(『鶴見俊輔集12』所収)筑摩書房 (1992/3/19発売)
物語文:津島佑子「鳥の涙」(池澤夏樹編『近現代作家集Ⅲ』)河出書房新社 (2017/7/11発売)
第1回
イギリスのエリザベス女王死去に関する新聞記事をもとに、以下の出題がありました。
・日本の紙幣の発行に関する問題
・「知る権利」、「クーリングオフ」の名称を書かせる問題
・円安、円高、通過の価値、デフレーションに関する問題
・日本の議会の構成、国会議員に関する問題
・イギリスの旧植民地であったカナダに関する問題
・憲法第1条、憲法改正に関する問題
説明文:広田照幸『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』筑摩書房 (2022/5/11発売)
物語文:村山早紀『百貨の魔法』ポプラ社 (2017/10/5発売)
第1回
2022年7月10日の参議院議員通常選挙に関連して、以下の出題がありました。
・「ウクライナ」の国名を書かせる問題
・「参政権」の名称を書かせる問題
・「マニフェスト」を選択肢に含む問題
・「臨時国会」に関する問題
・参議院選挙が行われた理由に関する問題
・内閣の仕事に関する正誤問題
・マイクロプラスチックとSDGsの関係に関する問題
・裁判の仕組みに関する問題
第2回
時事問題ではありませんが、問題文中の「SDGs」をヒントに「持続可能」を書かせる問題が出されました。
第1回
説明文:河合隼雄「子どもの『時間』体験」(『河合隼雄 物語とたましい』所収)平凡社 (2021/5/27発売)
物語文:瀬尾まいこ『夏の体温』双葉社 (2022/3/17発売)
第2回
説明文:渡部潤一『第二の地球が見つかる日』朝日新聞出版 (2019/12/13発売)
物語文:佐川光晴『駒音高く』 実業之日本社 (2019/1/31発売)
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