No.1098 2022年度入試で出題される確率が高い物語のベストテンを発表します!

 来年2022年度中学入試の国語・物語文で出題確率が高いと思われる作品を、ベストテン形式で選びました。各作品をご紹介したメルマガでは予想問題をご覧になれます(本文中にリンクが貼ってあります)。
 また、作品ごとにどの層の中学で出そうかを書いておきました。具体的な学校名もできる限り予想しています。
 入試では、既知の作品が出ると非常に有利です。6年生のお子様方は作品を読む時間がないかと思いますので、予想問題を解いて各作品の中学受験的テーマ、出題のポイントをつかんでください。5年生以下の皆さんにはぜひ手に取って読んで欲しい頂きたいです。

【ベストテン】

第10位:『ミカンの味』チョ・ナムジュ 訳:矢島暁子(朝日新聞出版)
【上位校以上。特に桜蔭中・浅野中は要注意】

第9位:『かぞえきれない星の、その次の星』重松清(角川書店)
【上位校以上】

第8位:『クレイジー・フォー・ラビット』奥田亜希子(朝日新聞出版)

【難関校以上。特に麻布中・聖光学院中は要注意】

第7位:『ヨンケイ!!』天沢夏月(ポプラ社)

【中堅校から最難関校】

第6位:『教室に並んだ背表紙』相沢沙呼(集英社)

【上位校以上。特に海城中は要注意】

第5位:『わたしのあのこ あのこのわたし』岩瀬成子(PHP研究所)

【上位校以上。特に鷗友学園女子中・横浜共立学園中・学習院中等科は要注意】

第4位:『とにもかくにもごはん』小野寺史宜(講談社)

【上位校以上。特に麻布中・駒場東邦中・鷗友学園女子中・海城中・本郷中は要注意】

第3位:『雪のなまえ』村山由佳(徳間書店)

【中堅校から最難関校】

第2位:『あしたの幸福』いとうみく(理論社)

【中堅校から最難関校】

第1位:『青く塗りつぶせ』阿部夏丸(ポプラ社)

【中堅校から最難関校】

【第10位】

『ミカンの味』チョ・ナムジュ 訳:矢島暁子(朝日新聞出版)

amazon『ミカンの味』チョ・ナムジュ 訳:矢島暁子(朝日新聞出版)

 『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者であるチョ・ナムジュによる作品で、中学生四人の友情、悩みや挫折、成長を描いています。中学受験的テーマは、「友人関係」です。人物の言葉を追いながら変化の内容を的確に把握することがポイントとなります。中学受験最頻出テーマの友人関係の変化を読み取るだけでなく、日本とは異なる国の文化習慣に触れる機会を与えてくれる一冊でもあります。海外の作品ということもあり、出題が予想される学校は上位校以上に限定されると思われますが、特に桜蔭中浅野中といった、出題する作品のジャンルが幅広い学校は要注意です。

☆2021年7月31日配信メルマガ
2022年入試で注目必至!韓国の話題作家が描く中学生四人の友情物語『ミカンの味』チョ・ナムジュ 訳:矢島暁子(朝日新聞出版)予想問題付き!

【第9位】

『かぞえきれない星の、その次の星』重松清(角川書店)

amazon『かぞえきれない星の、その次の星』重松清(角川書店)

 重松清氏による最新短編集です。発刊されたのが9月という遅い時期でなければさらに上位にランクインする作品です。様々な人間模様が描かれた作品群の中で、メルマガでは、「悲しみと向き合うことによる心の成長」「親子関係」を中学受験的テーマとする2編をご紹介しました。重松清氏ならではの細やかに揺れ動くいくつもの心情を読み取ることがポイントとなります。中学受験最頻出作家の短編集ですので、出題する学校は多岐に渡りますが、発刊時期が遅いため、出題する学校は上位校以上で限定的になる可能性が高いと思われます。

☆2021年10月30日配信メルマガ
最新刊!重松清がつむぎ出す11編の物語『かぞえきれない星の、その次の星』重松清(角川書店)予想問題付き!

【第8位】

『クレイジー・フォー・ラビット』奥田亜希子(朝日新聞出版)

amazon『クレイジー・フォー・ラビット』奥田亜希子(朝日新聞出版)

 2019年度にラ・サール中学で出題された作品を含む短編集です。中学受験的テーマは、「友人関係」です。ほんのささいな一言がきっかけで崩れてしまう友人関係など、主人公が成長する過程で直面する様々な心のぶつかり合いの中で悩み、苦しむ、その心情を的確に把握できるかがポイントになります。主人公が、相対する人物が隠しごとをすると、それを「匂い」として感じてしまうという特殊な体質の持ち主という独特な設定ですので、難関校以上で出題される可能性が高いです。特に設定が独特な内容でも出題する傾向にある、麻布中、聖光学院中などは要注意です。

☆2021年8月14日配信メルマガ
ラ・サール中2019入試でも出題、2022も出題可能性大!友人関係を描いた連作短編集『クレイジー・フォー・ラビット』奥田亜希子(朝日新聞出版)予想問題付き!

【第7位】

『ヨンケイ!!』天沢夏月(ポプラ社)

amazon『ヨンケイ!!』天沢夏月(ポプラ社)

 今回ご紹介するランクイン作品の中で唯一の「部活もの」です。陸上の四継(よんけい)、つまり100メートル×4リレーに挑戦する四人の男子高校生それぞれを主役とした四編の作品からなる連作短編集で、兄やライバルに抱く劣等感や、過去の出来事で受けた心の傷がいやせない焦りなど、まさに中学受験の国語で多く扱われる心情が描かれています。特に注目すべき中学受験的テーマは「心のつながりと成長」です。駅伝やリレーは個々の走者がそれぞれに抱える悩みや葛藤にスポットがあてやすいことで作問しやすいところがあり、本作品も、男子校・女子校・共学校問わず、中堅校から最難関校まで幅広く出題されると考えられます。
※四谷大塚第4回合不合判定テスト(10月実施)で出題されました。

☆2021年6月26日配信メルマガ
リレーに挑む高校生たちの葛藤が鮮やかに描かれる青春群像劇!『ヨンケイ!!』天沢夏月(ポプラ社)予想問題付き!

【第6位】

『教室に並んだ背表紙』相沢沙呼(集英社)

amazon『教室に並んだ背表紙』相沢沙呼(集英社)

 中学校の図書室を舞台に自己肯定感を抱けないでいる生徒、クラスのいじめに心を傷つけている生徒などの姿を描いた6編の連作短編集です。特に注目すべき中学受験的テーマは「相反する気持ちに悩まされ、本心とは裏腹な行動をとってしまう人物の心情」の把握です。物語文読解では頻出の裏腹な表現の真の意味を読み取ることがポイントになります。中学生女子を主人公にしていますが、海城中など男子校でも女子の世界を扱う作品の出題が多い学校をはじめ、男子校・女子校・共学の区別なく、上位校以上で幅広く出題される作品となるでしょう。
※サピックス第2回合格力判定サピックスオープン(10月実施)で出題されました。

☆2021年3月28日配信メルマガ
中学入試で近年注目の作家による連作短編集『教室に並んだ背表紙』相沢沙呼(集英社)予想問題付き!

【第5位】

『わたしのあのこ あのこのわたし』岩瀬成子(PHP研究所)

amazon『わたしのあのこ あのこのわたし』岩瀬成子(PHP研究所)

 中学受験における重要作家の一人、岩瀬成子による作品です。ささいな出来事がきっかけで一度は心が離れ離れになった五年生の女子2人が互いへの理解を深め合って行く様子が描かれています。中学受験的テーマは「友情」です。ともすれば見逃してしまいそうな人物たちの言動から気持ちの変化を的確に読み取ることがポイントとなります。上位校以上での出題が予想されますが、細やかな表現の意味を問うことが多い、鷗友学園女子中横浜共立学園中、学習院中等科といった学校は特に要注意です。

☆2021年7月11日配信メルマガ
何気ない表現の中に中学受験的エッセンスが満載の傑作!『わたしのあのこ あのこのわたし』岩瀬成子(PHP研究所)予想問題付き!

【第4位】

『とにもかくにもごはん』小野寺史宜(講談社)

amazon『とにもかくにもごはん』小野寺史宜(講談社)

 2019年の本屋大賞で2位に選ばれた『ひと』の著者、小野寺史宜氏による連作短編集です。様々な事情を抱えた人物が登場しますが、特に注意すべき中学受験的テーマは「親子関係」です。日常のほんのちょっとした会話や行動から浮かび上がってくる人物の個性を確実につかむことがポイントとなります。小野寺史宜氏の作品はこれまで、桐朋中、浦和明の星中、浅野中などで出題されてきましたが、来年度入試でも上位校から最難関校での出題が予想されます。出題される箇所が長文になる可能性が高いので。長い文章を出題する麻布中駒場東邦中、鷗友学園女子中、大人向けの作品を出題することの多い海城中、本郷中などは要注意です。

☆2021年9月23日配信メルマガ
中学入試頻出作家がつづる「子ども食堂」を舞台にした連作短編集『とにもかくにもごはん』小野寺史宜(講談社)予想問題付き!

【第3位】

『雪のなまえ』村山由佳(徳間書店)

amazon『雪のなまえ』村山由佳(徳間書店)

 いじめが原因で学校に通うことができなくなった少女が移住先の長野で出会う人々との触れ合いを通して、心を開放していく様子を描いた作品です。中学受験的テーマは「心の成長」です。主人公が「心の傷」と向かい合いながら成長する過程をつかむことがポイントとなります。村山由佳氏の作品はこれまでも駒場東邦中や攻玉社中などで出題されましたが、本作品も来年度入試で中堅校から最難関校まで、男子校・女子校・共学校に関わらず幅広く出題されると予想されます。
※四谷大塚第2回合不合判定テスト(7月実施)、サピックス6年8月度マンスリーテストで出題されました。

☆2021年2月28日配信メルマガ
来年度入試で注目を集めること必至の成長物語『雪のなまえ』村山由佳(徳間書店)予想問題付き!

【第2位】

『あしたの幸福』いとうみく(理論社)

amazon『あしたの幸福』いとうみく(理論社)

 今年度入試で、ラ・サール中、栄光学園中、浦和明の星中、淑徳与野中などで出題され、大きな話題となった『朔と新』の著者、いとうみくの作品です。中学受験的テーマは、「心の距離感」です。人物の表面的な言動だけでなく、周りの人物の言葉や、文章中に見られる人物の心の声をしっかりつかむことがポイントになります。今年度入試で注目を集めた作家の作品であるうえに、ヤングケアラーという社会的なテーマも扱っているため、多くの中学校の先生方にとって出題されたい作品になると思われます。中堅校から最難関校まで、大変多くの学校で出題される可能性が高いです。

☆2021年6月12日配信メルマガ
今年度入試の話題作『朔と新』の著者による新たな傑作!『あしたの幸福』いとうみく(理論社)予想問題付き!

【第1位】

『青く塗りつぶせ』阿部夏丸(ポプラ社)

amazon『青く塗りつぶせ』阿部夏丸(ポプラ社)

 人口500人の島を舞台に、少年少女たちが、仲間への思いや、将来への夢を抱きながら成長して行く姿を描いた作品です。中学受験的テーマは、「心の成長」ですが、そこに「恋心」「心の痛みと向き合うこと」といった、物語文を読み解くうえで重要なテーマも含まれており、中学受験で出題される物語文の様々なエッセンスが凝縮された一冊です。著者の阿部夏丸氏による短編集『泣けない魚たち』は中学受験・定番作品のひとつとなっています。本作品も来年度入試で中堅校から最難関校まで、どの学校で出題されてもおかしくないと言えます。

☆2021年8月29日配信メルマガ
中学入試頻出作家の最新刊!『青く塗りつぶせ』阿部夏丸(ポプラ社)予想問題付き!

 中学受験鉄人会のメルマガ『合格に導く魔法の本棚』では、今回のランキングに入らなかった作品もご紹介しています。ぜひご覧ください。

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